何年か前にも書いたことのある胃苓湯に慢性下痢の男性の話だが、今回の話の方向は腸管免疫。
さきほど訪れたのを機会に忘れない内に書き留めておきたい。
数十年以上のお馴染みさんの中には、当時は慢性下痢があらゆる西洋医学治療で効果がなく、漢方に頼って来られたものの、当時はこちらの知識と技量が乏しく、それらしい方剤を様々に工夫しても一向に効果がなかったのだった。
それでも熱心に通われるうち、ふと思い立ったのが胃苓湯であるが、エキス製剤は手元になかったので、某社のエキス錠を取り寄せて試してもらうことになった。
これまであらゆる治療に抵抗していた長年の慢性下痢が、この胃苓湯エキス錠によって超即効を得た。
その後10年以上は続けていたが、ほぼ完治した模様で、ごくたまに常備薬として数年に1回購入される程度だった。
ところが最近、2回連続2箱ずつを購入されるようになったが、相変わらず背筋はピンと伸びて、我が薬局から下関駅まで難なく徒歩で通えるのだという。
現在の年齢をきくと驚くことに90歳。
どうみても70代としか思えない風貌であるが、当初からかなり背が高く痩身の体躯であることに変わりがない。
この男性に限っては腸がこれだけ弱かったというのに、腸管免疫はどうなっているのだろかと不思議である。
腸の弱い人は、経験上、膵臓系が弱い人が多い印象なのだが、昨今重要視される腸管免疫との関連は如何?
この男性が80歳前半の頃、散歩仲間が数人いたのが、三々五々、全員がいなくなったと嘆かれていたのを思い出す。
いずれにせよ、腸が弱いからと言って、免疫系が劣るとは限らないという証左だろう。
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2022年10月26日
腸管免疫とは何ぞや
posted by ヒゲジジイ at 11:34| 山口 ☀| 下痢や便秘・過敏性大腸炎・腹痛・腹鳴・腹満・おなら(ガス)
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