さてはコロナによって、何年も前に釣藤散+半夏白朮天麻湯で快癒していた昔の持病が形を変えて、ぶり返したのかもしれない。そこで、まずは手元にまだ少し残っているという釣藤散+半夏白朮天麻湯を試してもらうことになった。
これまで何人もコロナ感染に漢方薬を利用してもらって短期間に快癒された人ばかりだが、その後に些細な後遺症でさえ、困った話は今のところ皆無であるが、それだけ漢方薬で対処することは、あれだけマスコミで騒がれるコロナの後遺症を防ぐ力が漢方薬にはあるのかもしれない。
以下はすべて蛇足ながら、前回ブログで書いた全員ワクチン未接種のご家族2人が感染して漢方薬類で快癒後、その2人を置いて、旅行に逃亡した男性親子は、旅先でコロナらしきものに感染・発症。
父親は高熱を発したものの、柴葛解肌湯証を呈していたため、これまで何度か書いた併用薬類とともに3回くらいの服用で解熱し、咽喉の痛みも咳嗽もほとんどないまま快癒。
小さなお子さんは、上腹部痛と高熱ゆえ、変則的ながら旅行に持参されているものの中で「柴胡桂枝湯+地竜」で様子を見てもらうことになったが、その後の様子は不明。(困ったら直ぐに電話があるはずだが・・・)お子さんだけに、金羚感冒錠は使用するに堪えないといわれるが、さいわい咽喉は痛くないというので省略。
北海道の涼しくなっている地方の感染者でも、37度6分程度の発熱で、寒気は軽度でどちらかいえば熱感が勝っているようで咽喉が痛く、銀翹散製剤の金羚感冒錠+板藍茶で日ならずして平熱になったが、透明な鼻水がでるようになり、咽喉の痛みは完全に消えたので金羚感冒錠を完全に中止してもよいかとの質問。
オミクロン株は咽喉から感染しているので金羚感冒錠は1回1〜2錠のトローチ使用だけに切り替え、常備されている参蘇飲と併用されるとよいだろうとアドバイス。
そこで思い出したのが、我が薬局の漢方薬類を愛用している中年女性医師が、だいぶ前にインフルエンザ感染時、天津感冒片や板藍茶などで解熱し、咽喉の痛みが消失した後も、治療を徹底するつもりで続けていたところ、透明な鼻水がダラダラと出続けるので中止すると治ったが、完全に治癒した後まで、規定量の6錠(金羚感冒錠の場合は8錠)を続けるべきではないようだとの報告があった。
確かに、1〜2錠の少量をトローチ的に使用するのはともかく、治癒後も規定量を使えばそういうこともあり得ることで、しっかり解熱し鼻水が出そうになった時点で、規定量の使用は中止すべきなのだろう。
その他、ご家族の感染者が2名出ても、2名は感染しなかったと喜んでいたら、3週間くらい経って、突然感染してなかった子供さんが感染し、高熱と足を痛がるなどで、柴葛解肌湯主体の配合で解熱してホッとした様子をメールで届けて頂いているので、後日このブログで紹介させてもらうかもしれない。
いずれにせよ、次第に柴葛解肌湯が必要になる人達がやや目立ち始めている。
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2009年8月29日病床の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
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