コルセットを嵌めて、杖をつきながら、ようやく外出できるようになったものの、帰宅後はどうにもやり切れない疲労感に打ちひしがれるという。
そこで、日頃から常備している配合量が最も多い牛黄製剤を服用すると、手のひら返したように生き返るのだという。
ということで、本日、その牛黄製剤を直接購入に来られたわけだが、滅茶苦茶な高騰であっても背に腹は代えられないということだった。
それに比べれば、牛黄の配合量の少ない製剤は、高騰レベルも高が知れているが、配合量が最高に多い製剤ともなると、もともとがそれほど安価でもなかっただけに、値上がりレベルの落差が大きく違って感じられる。
ところで、彼女の複雑骨折には、早いうちから「イオン化カルシウム+雲南田七」で養生してもらっていたが、初期から不思議なことに、強烈に痛みそうな疼痛が、まったくの「皆無」という。
大掛かりなコルセットを装着しているのを見ていると、まことに痛々しく思えるのだが、痛みを感じないとは実に不思議なことではある。
そもそも骨盤の複雑骨折と言えば、一歩間違えば、命に関わるのだから、通常の骨折とは訳が違う。
この常連さんは、数十年前、肩甲骨や頚腕部の激しい疼痛で、医療機関に長く通院しても一向に効果がないものを、独活葛根湯で治癒することができた頃から。漢方の大ファンとなり、胃の悩みは大柴胡、夜間頻尿を八味地黄丸で改善するなど、なかでも牛黄の即効には、ぞっこん惚れ込んでいる常連さんなのである。
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2010年6月8日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:骨盤骨折
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