性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : パート・アルバイト
簡単なご住所 : 中部地方
お問い合わせ内容 : 初めてメールさせていただきます。私は4?歳で二人の子供を持つ母です。
10代のころから生理痛が重く、又出血の量も多くありました。その為、鎮痛剤で紛わしていました。当時は子宮内膜症という病名は聞いたことがなく、単に生理が重のだという認識しかありませんでした。
35歳を過ぎたあたりから、出血の量が非常に多くなり、血の固まりが出るようになると同時に貧血になりました。ところが地元の産婦人科で事情を説明しても異常が無いとの事でした。鎮痛剤で痛みを抑え、貧血になると貧血の薬を飲むという状態が続きました。
ところが40歳を過ぎたあたりから痛みが激しくなり、出血の量も増えてきたため、産婦人科へ行ったところ、突然、子宮筋腫が二つあるという診断でした。(毎年ドックのたびに問診に記入していたのに異常なしでした)医師からは「注射で6ヶ月間、生理を止めるか、手術で筋腫を摘出するか」との話がありました。
悩んでいたところ、夫が他県に有る産婦人科のホームページに子宮内膜症について詳しく書いてある記述を見つけました。内容が私が10代から悩んでいた症状と同じであったため、わらをもつかむ思いでその医院を尋ねてみました。先生の診断は子宮内膜症と子宮筋腫でした。内膜症は広範囲に広がっているため子宮を摘出しても痛みはなくならないだろうということでしたし、私自身も更年期の事も考え子宮を摘出することには抵抗がありました。
先生は、1日の服用としてダイナゾール100mg1カプセルとオースギの桂枝茯苓丸料1.5g2袋の処方をしてくれました。
薬を飲みだして痛みも取れ、出血の量も極端に少なくなり又、貧血がおさまつたことによって頭痛も無くなりとても改善されました。ただ、生理は1ヶ月に2回くることは多々ありました。
こうして現在にいたるまで2年近く服用を続けていますが、今年に入ってから一回の生理期間が長くなり回を重ねるごとに出血の量が増えてきました。(痛みは薬のおかげだと思われますが改善されたままです。)また、貧血になるのかもしれないと悩んでいたところ村田先生の「桂枝茯苓丸の単独使用は思わぬ弊害をもたらす」の記述を夫がネットで見つけ二人で「これだ!」と声を出してしまいました。
ただ、産婦人科の先生はエコーで見ると「筋腫がはっきり写らなくなった」といっていることから桂枝茯苓丸の使用は必ずしも間違いではないように思います。ただ、体質に合っていないのかもしれません。
私は身長158cm、体重42kとやせすぎています。又、胃腸が弱いためか食が細く、くどい物(肉類)などが苦手で太ることができません。(夫には又やせたんじゃないのと最近言われます)
胃の事について言えば寝ているとよく「ゴロゴロ」と鳴り、気持ち悪くて目が覚める時があります。
このような体質である私にとって攻撃性の有る桂枝茯苓丸の単独使用は良くないのでしょうか?
又、胃腸が弱く、太れない体質は漢方によって改善されるのでしょうか?
村田先生の記述を読んで産婦人科への通院等(生理や胃弱)今、真剣に考えるときではないだろうかと思い、長々と書いてしまいました。
差し支えありませんでしたら、先生のお考えをお聞かせいただけると幸いに思います。
ヒゲジジイのお返事メール:体質虚弱な人でも、桂枝茯苓丸が適応する場合があります。文面を拝見していますと、貴女の場合は、検査では明らかに有効性が示唆されるようです。
ですから、桂枝茯苓丸は引き続き連用されるべきだろうと思われます。
しかしながら、これからがとても重要なのですが、虚弱体質の人に、桂枝茯苓丸を単独で用いるのは、中医学的には誤りです。中医学には「扶正去邪」という法則があり、不足するものは補い、存在する邪気(病邪)は除去するべきで、多くの慢性疾患は両者が同時に併存するのが通常ですから、それを同時に行うべきであるというものです。
桂枝茯苓丸は去邪専門の方剤ですから、桂枝茯苓丸が適応する病邪が存在するからといって、不足する体力のことは配慮せずに、こればかりを連用すると、次第に体力・気力や胃気などを次第に損傷・損耗して、たとえ病邪(貴女の場合は子宮筋腫など)が縮小しても、肝腎な生命力をどんどん損なってしまう副作用を生じてしまい兼ねないのです。
それゆえ、必ず補中益気湯など、貴女の体質に応じた補剤(体力を支え養う漢方処方)を併用しなければなりません。
もしもそのまま桂枝茯苓丸だけを続けていくと、ますます体力を損ない、免疫力を低下させ兼ねないのです。早急に主治医に相談して、補中益気湯などの適切な漢方処方を出してもらうべきです。
もしもそれが叶わないようでしたら、そちらに多少はお近くになるのではないかと思われます●●●の//////////クリニックで御相談なされば、補中益気湯など、あるいはもっと適切な方剤を処方してもらえると思います。
それらもすべて出来なければ、直ぐにでもお近くの漢方専門薬局でご相談され、適切な補益方剤を相談してご購入して必ず桂枝茯苓丸を服用するときに併用されるべきです。
文面を拝見しましても、貴女の場合は桂枝茯苓丸単独で使用すべき体質ではありません。必ず早急に貴女に合った補剤を手に入れて併用して下さい。
文面だけではどの処方が良いかまでは断定できませんが、適当な専門家が見つからない場合は、次善の策としては補中益気湯や補中益気丸を入手されるのが無難かもしれません。
折り返し頂いたメール:早々の返答ありがとうございます。
この世の中にあって、このように丁寧にご回答をいただき とてもうれしい限りです。
> ですから、桂枝茯苓丸は引き続き連用されるべきだろうと思われます。
とのことですが、今年に入ってからの生理の長期化とそれに伴う出血量の増加は体力の低下が要因にあるのでしょうか?
又、前回のメールには書き込まなかったのですが、私は低血圧で93/63ぐらいが標準です。
> ●●●の//////////クリニックで御相談なされば、補中益気湯など、あるいはもっと適切な方剤を処方してもらえると思います。
夫に相談して//////////クリニックへ行ってみようと考えています。
先生の質問コーナーで「巨大な子宮筋腫」ということで東海地方内科医師が相談されていますが、もしかして「//////////クリニック」の事でしょうか?そうであったらとても心強いと思いまして。
私は筋腫や内膜症はもちろんですが、胃弱ということもあり、そちらに関して相談に乗ってもらいたい気持ちも強くあります。仕事の都合がついたら必ず行きたいと思います。
ところで、村田先生の名前をお出しして問題ないのでしょうか?
先生、本当に丁寧に教えていただきありがとうございました。
これに対するヒゲジジイのお返事メール:御質問の
> とのことですが、今年に入ってからの生理の長期化とそれに伴
> う出血量の増加は体力の低下が要因にあるのでしょうか?
> 又、前回のメールには書き込まなかったのですが、私は低血圧
> で93/63ぐらいが標準です。
こそ、補中益気湯が適応する一連の症候のように思えます!
> 夫に相談して//////////クリニックへ行ってみようと考えていま
> す。先生の質問コーナーで「巨大な子宮筋腫」ということで東
> 海地方内科医師が相談されていますがもしかして「//////////
>クリニック」の事でしょうか?そうであったらとても心強いと思
> いまして。
これについては、ブログ上の固有名詞は、たとえ個人的にでも公開することは出来ませんのでノーコメントです。
> ところで、村田先生の名前をお出しして問題ないのでしょうか
> ?
これについては問題ないと思います。
それ以上に大切なことは、昨今、基本的なマナーが守れない日本人が増えていますので、その点だけは充分にご注意下さいませ。
折り返し頂いたメール:回答、ありがとうございます。
時間が取れ次第、//////////クリニックに行ってみます。
色々ありがとうございました。
ヒゲジジイのメール:頂いたメールを再度しっかり目を通してみましたが、もしも筋腫が殆んど消退しているのでしたら、そろそろ廃薬すべき時期が来ているのかもしれませんね。
とはいえ、補中益気湯などバランスの取れた補剤と組み合わせると、
>生理の長期化とそれにともなう出血量の増加(←桂枝茯苓丸による軽度の副作用です!)
を改善して、この桂枝茯苓丸の副作用を完璧に消してしまうことも可能です。
そうなれば、引き続き桂枝茯苓丸を継続することも可能です。(但し、体重と体調に合わせて桂枝茯苓丸の用量をもっと少なめにすべきです!)
念を入れて別の産婦人科で筋腫などの状況を検査してもらって、ほぼ消滅しているのでしたら、桂枝茯苓丸は中止しても良い時期かもしれません。
もしも現在も体調がすぐれないのでしたら、補中益気湯など適切な補剤を処方してもらうまでは、一時的に桂枝茯苓丸を中止して、なるべく早急に御紹介したクリニックなどで御相談された方がよいかもしれません。
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : パート・アルバイト
簡単なご住所 : 中部地方
お問い合わせ内容 : 初めてメールさせていただきます。私は4?歳で二人の子供を持つ母です。
10代のころから生理痛が重く、又出血の量も多くありました。その為、鎮痛剤で紛わしていました。当時は子宮内膜症という病名は聞いたことがなく、単に生理が重のだという認識しかありませんでした。
35歳を過ぎたあたりから、出血の量が非常に多くなり、血の固まりが出るようになると同時に貧血になりました。ところが地元の産婦人科で事情を説明しても異常が無いとの事でした。鎮痛剤で痛みを抑え、貧血になると貧血の薬を飲むという状態が続きました。
ところが40歳を過ぎたあたりから痛みが激しくなり、出血の量も増えてきたため、産婦人科へ行ったところ、突然、子宮筋腫が二つあるという診断でした。(毎年ドックのたびに問診に記入していたのに異常なしでした)医師からは「注射で6ヶ月間、生理を止めるか、手術で筋腫を摘出するか」との話がありました。
悩んでいたところ、夫が他県に有る産婦人科のホームページに子宮内膜症について詳しく書いてある記述を見つけました。内容が私が10代から悩んでいた症状と同じであったため、わらをもつかむ思いでその医院を尋ねてみました。先生の診断は子宮内膜症と子宮筋腫でした。内膜症は広範囲に広がっているため子宮を摘出しても痛みはなくならないだろうということでしたし、私自身も更年期の事も考え子宮を摘出することには抵抗がありました。
先生は、1日の服用としてダイナゾール100mg1カプセルとオースギの桂枝茯苓丸料1.5g2袋の処方をしてくれました。
薬を飲みだして痛みも取れ、出血の量も極端に少なくなり又、貧血がおさまつたことによって頭痛も無くなりとても改善されました。ただ、生理は1ヶ月に2回くることは多々ありました。
こうして現在にいたるまで2年近く服用を続けていますが、今年に入ってから一回の生理期間が長くなり回を重ねるごとに出血の量が増えてきました。(痛みは薬のおかげだと思われますが改善されたままです。)また、貧血になるのかもしれないと悩んでいたところ村田先生の「桂枝茯苓丸の単独使用は思わぬ弊害をもたらす」の記述を夫がネットで見つけ二人で「これだ!」と声を出してしまいました。
ただ、産婦人科の先生はエコーで見ると「筋腫がはっきり写らなくなった」といっていることから桂枝茯苓丸の使用は必ずしも間違いではないように思います。ただ、体質に合っていないのかもしれません。
私は身長158cm、体重42kとやせすぎています。又、胃腸が弱いためか食が細く、くどい物(肉類)などが苦手で太ることができません。(夫には又やせたんじゃないのと最近言われます)
胃の事について言えば寝ているとよく「ゴロゴロ」と鳴り、気持ち悪くて目が覚める時があります。
このような体質である私にとって攻撃性の有る桂枝茯苓丸の単独使用は良くないのでしょうか?
又、胃腸が弱く、太れない体質は漢方によって改善されるのでしょうか?
村田先生の記述を読んで産婦人科への通院等(生理や胃弱)今、真剣に考えるときではないだろうかと思い、長々と書いてしまいました。
差し支えありませんでしたら、先生のお考えをお聞かせいただけると幸いに思います。
ヒゲジジイのお返事メール:体質虚弱な人でも、桂枝茯苓丸が適応する場合があります。文面を拝見していますと、貴女の場合は、検査では明らかに有効性が示唆されるようです。
ですから、桂枝茯苓丸は引き続き連用されるべきだろうと思われます。
しかしながら、これからがとても重要なのですが、虚弱体質の人に、桂枝茯苓丸を単独で用いるのは、中医学的には誤りです。中医学には「扶正去邪」という法則があり、不足するものは補い、存在する邪気(病邪)は除去するべきで、多くの慢性疾患は両者が同時に併存するのが通常ですから、それを同時に行うべきであるというものです。
桂枝茯苓丸は去邪専門の方剤ですから、桂枝茯苓丸が適応する病邪が存在するからといって、不足する体力のことは配慮せずに、こればかりを連用すると、次第に体力・気力や胃気などを次第に損傷・損耗して、たとえ病邪(貴女の場合は子宮筋腫など)が縮小しても、肝腎な生命力をどんどん損なってしまう副作用を生じてしまい兼ねないのです。
それゆえ、必ず補中益気湯など、貴女の体質に応じた補剤(体力を支え養う漢方処方)を併用しなければなりません。
もしもそのまま桂枝茯苓丸だけを続けていくと、ますます体力を損ない、免疫力を低下させ兼ねないのです。早急に主治医に相談して、補中益気湯などの適切な漢方処方を出してもらうべきです。
もしもそれが叶わないようでしたら、そちらに多少はお近くになるのではないかと思われます●●●の//////////クリニックで御相談なされば、補中益気湯など、あるいはもっと適切な方剤を処方してもらえると思います。
それらもすべて出来なければ、直ぐにでもお近くの漢方専門薬局でご相談され、適切な補益方剤を相談してご購入して必ず桂枝茯苓丸を服用するときに併用されるべきです。
文面を拝見しましても、貴女の場合は桂枝茯苓丸単独で使用すべき体質ではありません。必ず早急に貴女に合った補剤を手に入れて併用して下さい。
文面だけではどの処方が良いかまでは断定できませんが、適当な専門家が見つからない場合は、次善の策としては補中益気湯や補中益気丸を入手されるのが無難かもしれません。
折り返し頂いたメール:早々の返答ありがとうございます。
この世の中にあって、このように丁寧にご回答をいただき とてもうれしい限りです。
> ですから、桂枝茯苓丸は引き続き連用されるべきだろうと思われます。
とのことですが、今年に入ってからの生理の長期化とそれに伴う出血量の増加は体力の低下が要因にあるのでしょうか?
又、前回のメールには書き込まなかったのですが、私は低血圧で93/63ぐらいが標準です。
> ●●●の//////////クリニックで御相談なされば、補中益気湯など、あるいはもっと適切な方剤を処方してもらえると思います。
夫に相談して//////////クリニックへ行ってみようと考えています。
先生の質問コーナーで「巨大な子宮筋腫」ということで東海地方内科医師が相談されていますが、もしかして「//////////クリニック」の事でしょうか?そうであったらとても心強いと思いまして。
私は筋腫や内膜症はもちろんですが、胃弱ということもあり、そちらに関して相談に乗ってもらいたい気持ちも強くあります。仕事の都合がついたら必ず行きたいと思います。
ところで、村田先生の名前をお出しして問題ないのでしょうか?
先生、本当に丁寧に教えていただきありがとうございました。
これに対するヒゲジジイのお返事メール:御質問の
> とのことですが、今年に入ってからの生理の長期化とそれに伴
> う出血量の増加は体力の低下が要因にあるのでしょうか?
> 又、前回のメールには書き込まなかったのですが、私は低血圧
> で93/63ぐらいが標準です。
こそ、補中益気湯が適応する一連の症候のように思えます!
> 夫に相談して//////////クリニックへ行ってみようと考えていま
> す。先生の質問コーナーで「巨大な子宮筋腫」ということで東
> 海地方内科医師が相談されていますがもしかして「//////////
>クリニック」の事でしょうか?そうであったらとても心強いと思
> いまして。
これについては、ブログ上の固有名詞は、たとえ個人的にでも公開することは出来ませんのでノーコメントです。
> ところで、村田先生の名前をお出しして問題ないのでしょうか
> ?
これについては問題ないと思います。
それ以上に大切なことは、昨今、基本的なマナーが守れない日本人が増えていますので、その点だけは充分にご注意下さいませ。
折り返し頂いたメール:回答、ありがとうございます。
時間が取れ次第、//////////クリニックに行ってみます。
色々ありがとうございました。
ヒゲジジイのメール:頂いたメールを再度しっかり目を通してみましたが、もしも筋腫が殆んど消退しているのでしたら、そろそろ廃薬すべき時期が来ているのかもしれませんね。
とはいえ、補中益気湯などバランスの取れた補剤と組み合わせると、
>生理の長期化とそれにともなう出血量の増加(←桂枝茯苓丸による軽度の副作用です!)
を改善して、この桂枝茯苓丸の副作用を完璧に消してしまうことも可能です。
そうなれば、引き続き桂枝茯苓丸を継続することも可能です。(但し、体重と体調に合わせて桂枝茯苓丸の用量をもっと少なめにすべきです!)
念を入れて別の産婦人科で筋腫などの状況を検査してもらって、ほぼ消滅しているのでしたら、桂枝茯苓丸は中止しても良い時期かもしれません。
もしも現在も体調がすぐれないのでしたら、補中益気湯など適切な補剤を処方してもらうまでは、一時的に桂枝茯苓丸を中止して、なるべく早急に御紹介したクリニックなどで御相談された方がよいかもしれません。
参考文献:
・桂枝茯苓丸料 (桂枝茯苓湯)
・桂枝茯苓丸料
・補中益気湯