ここで里帰りというのは、本業の漢方相談において、日本古方派時代に繁用した方剤を、いつの間にか、あの当時のようによく使うようになったという意味である。
その最たるものが、柴胡桂枝湯。お里帰りも良いところで、2020年09月15日 メマイなど、ストレスの多い時代には でも書いた
ずいぶん昔の話だが、故相見三郎先生が、たとえば昭和46年発行の『漢方の臨床』誌の第200号記念特集号に、『傷寒論の特質と治療方針及びその診療の実際について』と題された中で、「正邪分争」など、傷寒論の条文のみならず、素問なども数多く引用されて、極めて詳細に論じられつつ、「小柴胡湯合桂枝加芍薬湯の自験に基づく傷寒論思想の理解」の項目中で、心臓神経症・自家中毒・チック症、夜尿症、円形禿頭、喘息、蕁麻疹、潰瘍性大腸炎,偏頭痛、パルキンソン氏病(パーキンソン病)、メニエル氏病、リウマチ、バセドウ氏病、無月経、月経困難症、手掌角皮症、腰痛、帯下、ノイローゼ、不眠症、神経痛、神経麻痺、胃潰瘍、てんかんなどに対する有効性を論じられながら、実際の治療統計を公表されていた。というような応用範囲の極めて広い柴胡桂枝湯に里帰りである。
━2020年09月15日メマイなどストレスの多い時代には
コロナ禍が続く昨今、精神的なストレスから、様々な体調不良を訴える人が増え続けるので、漢方相談の仕事は尽きない。たとえ、まったくの新規の相談者を受けない日々が続こうとも。
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2011年11月19日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:柴胡桂枝湯
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