本書のメインの内容はともかく、終わり近くで盛り上がっていたそれぞれの先生の病歴および現在の病状などの苦労話には、腹を抱えて笑ってしまった。
甚だ不謹慎ながらも、笑ってしまったのは、以前から近藤氏が、極端にも漢方薬を全否定されているからである。
この事実を知っていれば、それぞれ高名なベテランの医師でありながら、五十肩やヘルペスおよび逆流性食道炎、糖尿病や高血圧に心不全など、これだけの苦労談は、漢方医学や中医学の専門家が読めば、笑わずにはおれないハズである。
すなわち、五十肩やヘルペスおよび逆流性食道炎などこそ、適切な漢方を服用すれば、かなりな即効を得ることが多く(もちろん糖尿病や心不全でさえも、適切な漢方薬を継続していれば)、少なくともお二人のように、あれほど苦しまずに済んだであろうと、誰もが思うこと請け合いだからである。
近藤氏こそ、漢方薬を全否定するレベルの人だから、天網恢恢疎にして漏らさずだと皮肉も言いたくなるが、和田秀樹先生こそ、ご専門の老人医学よりも、受験勉強の方法を書かれた書籍類で、愚息が大いにお世話になったと我が女性薬剤師が尊敬してやまないお方。
しばらく当方に通われていた九州のド田舎のご出身ながら、某旧帝大医学部卒の医師の先生も、同じく和田秀樹氏の受験勉強本のお陰であると女性薬剤師と意気投合されていた。
そのような尊いお方が、五十肩やヘルペスや糖尿病に心不全などに苦労されておられたのが信じられない話で、適切な漢方薬を服用されていたら、どんなにか楽になられていたことかと、変に近藤先生なんかと仲良くなるから、きっと漢方薬なんて歯牙にもかけないつもりなのだろう。
近藤誠先生が、重度の逆流性食道炎を持病として持たれているのは、漢方薬をあれだけ否定されるのだから、その極端さから、先生の書籍は常に話半分のつもりで読まざるを得ないばかりか、将来、食道がんの心配をしたくなるようなお苦しみようは、身から出た錆というような、残酷な決めつけはしたくはないが、少なくとも漢方を知らない高名な医師たちの悲劇、というべきお二人である。
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2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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