そんな状況でも、多くの人が漢方薬で、めでたく妊娠された人ばかりだったが、最近は、ポツポツと病院治療と漢方の併用で、めでたく懐妊された人が続いている。
現在、そのような女性達がおられる中、ここ何年も不思議なことに、妊娠後に「つわり」の相談を受けることが少なかったが、先日、久しぶりに、かなりひどい「つわり」症状の相談を受けた。
体質が、やや寒がりの冷え性で、妊娠前には病院治療と相俟って、当方では当帰芍薬散や補中益気湯にシベリア霊芝などを続けてもらっていたが、妊娠後は流産予防の芎帰膠艾湯+補中益気湯をしばらく続けてもらっていた。
ところが、いよいよ「つわり」がひどくなったというので、藿香正気散の煎じ薬濃度の「勝湿顆粒」を試してもらったところ、吐き気も食欲不振は数日後にはかなり改善し、一週間後にはすっかり治まったかに見えたが、薬がなくなるとやや怪しいというので、しばらく続けてもらうことになった。
考えてみれば、例年、不妊治療の相談は途切れることなく、めでたく妊娠という事例は続いていたが、上記の通り、「つわり」の相談が、これまで滅多になかったことは不思議だが、これまで血液型の相性がよかった人達ばかりだったのかもしれない。
ちなみに、我が家では、何十年前のことだが、つわりがひどくて、華奢な身体ながら、大柴胡湯で即効を得ていた。
この際、ここで強く強調しておくべきは、「つわり」の漢方薬で有名な小半夏加茯苓湯では、まったく無効の事例が、意外にもあまりに多過ぎることである。
たとえば、昔むかし、同級生の看護師さんは、超重症で、嘔吐と絶食が続き、入院して治療するも埒が明かず、小半夏加茯苓湯もまったく無効。蒼白な顔色でガタガタと寒がり冷え込んでいるので、乾姜人参半夏丸を飲んでもらったところ超即効を得た。
ところが、その後、乾姜人参半夏丸がフィットしそうな事例は皆無なまま、残りは古くなって廃棄処分となってしまった(苦笑。
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2012年05月09日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
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