近藤誠氏が的確に指摘するように、そもそも平熱が高いのは、生理の高体温期を除き、病原体が棲みついて免疫システムが働いているために発熱しているからだろう。それゆえ、高体温は、長生きのために不利になっても、有利になるとは考えにくい、というまことにその通りだと思う。
世の中には上記のような、とんでもない医者の暴論を信じて、平熱が36度を越えないことを深刻に悩んで、過度に生姜やニンニクを過食して胃を壊したり、高温の湯の長風呂を日々実践したり、却って寿命を縮めることばかりしている人が多い。
先日も、風邪ひき後の咳が止まらないというので、的確な漢方薬を送って上げていたところ、即効を得たとの電話報告があったが、風邪ひきの初期にはせっかく36度8分に上がっていたのに、現在は35度代に戻ってしまったと嘆いていたので、縷々説明して、平熱が低い人の方が、長生きしやすいことを教えてあげたのだが、どこまで信じてくれたことやら(苦笑。
少なくとも、今回の風邪が、周りの誰にも感染してないので、少なくともコロナではなかったのは幸いである。
平熱の高低の問題は、前回のブログでも近藤誠氏の解説を転載しているが、こればかりは間違いなく信用のおける論説である。
たとえば、村田漢方堂薬局における常連さん達の調査報告では、私自身も含めて、平熱が35度8分以下という人が意外に多いが、いつになく身体の倦怠感を強く感じるときには、決まって36度2分くらいに上昇している。普段、身体がスッキリとして爽快感が持続している時は、平熱の35度8分前後どころか、例外的に35度4分くらいまでに下がっている人もある。
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2011年04月06日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母
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