一人は咽喉が痛くなって某持病で通っていた病院で、葛根湯と抗生物質を投与されたが、咽喉の疼痛は治ったものの、黄味を帯びることもあるが、主として無色の鼻汁が常に流れ、後鼻漏による咳き込みもあり、通常より1度高い微熱もあるという。
すでに鼻付近に熱感を感じて、身体はやや冷え加減でも、涼風で顔面が気持ちがよいということだから、3日目が過ぎてなおも葛根湯を続けているのは大間違いなので即刻中止して、今回の症状に対して辛夷清肺湯+白花蛇舌草として、いつも使用されている常用薬とともに、送ることになったが、会社ではコロナを疑われるのがイヤで、休んでいるといわれる。
他のご家族には誰も感染した様子がないので、コロナの可能性はとても低いだろう。
もうお一人の九州の女性は、日頃からご主人のタバコの煽りを受けて、ときに咳き込んだり、胸の熱感や軽度の疼痛を感じることがあるため、小陥胸湯加減方剤を常用されているが、このたびは咽喉の疼痛が治まったと思ったら、猛烈な鼻水と咳嗽がはじまったという。
すなわち病院には行かないまま、常備していた涼解楽(銀翹散エキス製剤)の少量を舐めるように咽喉に染ませていたら疼痛だけは治まったが、その後は繰り返すクシャミとともに、透明な鼻水と咳嗽が止まらないので、いつものように藿香正気散を服用したものの、今回ばかりは一向に効果がないので、辛夷清肺湯に切り替えたら次第に鼻水と咳が減ったようだという報告兼相談、および常備薬の補充注文があったばかり。
黄色の鼻汁は見られず、大量の鼻水だということだったが、鼻には熱感を感じるというので、辛夷清肺湯で正解だったのだろう。
もともと副流煙による肺熱を帯びやすい人だから、熱証でありながらも、大量の津液が停留して熱化する間もなく、激しい肺気上逆により、流れる鼻水は粘稠黄変される暇なく透明希薄な鼻汁や痰が噴出されるという「常」とは異なる「変」の典型例であったことだろう。
ということだが、このようなケースでは辛夷清肺湯が主体ながら、藿香正気散の少量を加えると大量の鼻水が止まりやすいので、ご本人はそれを既にやられているという。
ともあれ、お二人とも咳嗽をともなっているので、コロナをどうしても心配したくなるのだが、そのことはご本人たちも重々承知だが、その可能性は低いことだろう。
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2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
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