妊娠すると、母体と赤ちゃんを守る安産の妙薬とまで表現される当帰芍薬散だが、着床後、まだまだ不安定な時期には当帰芍薬散では、まったく間に合わずに、あえなく流産してしまうことが希ではない。
これらを教訓に、妊娠初期から安定期の5ヶ月目頃までは、多くは芎帰膠艾湯+補中丸で、体質虚弱で冷え性が顕著な人には補中益気湯の併用で、かなりな確率で流産予防が可能となっている。
5ヶ月経つ頃には、かなりな安定期に入ると思われるので、ここで初めて当帰芍薬散に切り替えて、妊娠腎や血圧の過度な上昇を予防する方法が無難なようである。
世間では、習慣性流産など、流産しやすい場合に当帰芍薬散を服用すると、かなりな確率で流産を予防できるように喧伝されているようだが、都市伝説に過ぎないのではないかと思っている。
妊娠前には体質が合えば当帰芍薬散で体質を強化すればよいが、妊娠したとなれば、妊娠初期から芎帰膠艾湯+補中丸や補中益気湯の2種類の併用に切り替えた方が、はるかに流産予防が可能というのが、ようやく長年の失敗と成功から導かれた結論である。
最近も、不妊治療の漢方薬類のお陰もあって、ようやく初めて妊娠できた女性が、直ぐに当帰芍薬散を開始したはずが、直ぐに怪しい出血がみられるようになったので、やはりそうだったかと、当帰芍薬散は安定期に入ってから使用すべきだったのだろうと、直ぐに芎帰膠艾湯+補中丸に切り替えてもらっているところである。
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2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
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