午後6時で終わったことを告げると、「話だけでも聞いて欲しい」という、しばしば耳にする依頼。
どうやら初めての人らしいので、確かめるとその通りだという。だから「コロナのせいで(コロナが収束するまでという意味だが)、新規の人はお断りして」います。「申し訳ないです」を繰り返して、電話を切った。
へたにお話しだけでも聞くと、ついつい情が移るので、聞かないようにしている。
同様に毎週何件かの新規の問い合わせがあっても、時間外にかかってくるのは珍しい。その点では、マナーの点で、どうかと思はないでもない。
それでなくとも、コロナ以前の数年前、あまりの仕事の多さに、まずはアトピー性皮膚炎のブログを消滅させることで、もっとも手間と時間のかかる皮膚病関連の相談依頼を減らすことで、ほっと一息。
ところが、それでも少人数の漢方薬局では、老化も手伝って体力がもたなくなっていたところへ、このコロナ騒動である。
コロナを言い訳にして、これが収束するまで、思い切って新規相談の受け入れを中止することにしたのだが、これによって仕事量がさらに、2割程度減ることとなり、ようやく息がつけるようになった昨今。
例外のない規則はないというように、少数の例外を除いて、新規相談者が無くなっても、長い歴史のある漢方薬局だから、何年も前に無音となっていた人が、新たな問題で再来されたり、電話やメールで相談が入って来るので、仕事量としては、体力的に、ちょうどよいくらいに推移している。
先日も、同年代の女性が、数年前から無音となっていたところへ、近くの工事の騒音から、神経過敏になってか、動悸や不眠など、コロナの不安もあって云々という相談には、柴胡加竜骨牡蠣湯で超即効。数日後にはお礼の電話がかかった。
以前のような無理がきかなくなっても、仕事を絶対にやめることができない理由がある。
それは、癌サポートにおいて、とりわけステージ4だった人達の多くが、元気を回復して前向きに漢方を継続され、中には、すべて病巣が消えて、根治あるいは殆ど根治という人達も数えれば、かなりな人数に達しているからである。
仕事上、このへんだけが、少しは自慢できることかもしれない。
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2011年12年14日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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