2020年12月09日

各社それぞれエキス製剤の大きな問題点

 さきほど、常連さんの40代の男性が、マスクもせずに補充購入に来られたので、ケンモホロロに叱って、車に置き忘れたというのを取りに行かせたばかりで、これでまたブログに材料が増えたと大笑い。

 といいながら、本日の問題はマスクではなく、各社、漢方薬のエキス製剤の問題点である。

 配合される各生薬の品質問題もさることながら、同じ原料生薬から同じ分量で製造されたエキス剤を制したもののエキス収量の比較は、いつも気になる問題。

 たとえば実際の、ある漢方エキス製剤では、某社は水性乾燥エキスで1.9gというのに、他社では水性エキス1.2gとあるのだが、当然、信頼できるのは前者で、後者は水性エキスの状態であるからには、水分が一定程度含まれた粘エキスの段階で計測されて1.2gなのだから、あまりにも収量が少なすぎる。

 そもそも水性エキスの場合は、水分が一定レベル残った状態で計測されるのだから、水性乾燥エキスよりも、かなり多めの収量になって当然なのに、逆にそれよりもはるかに少ないということは、絶対にあり得ない話。

 だから考えられることは、後者の水性エキス製剤1.2gという原料生薬量に見合わない濃度の薄い製品であるということは、古い時代の許可基準のままの製造である可能性が高い。

 もしも、そうだとすれば、いずれは洗い直しに合って、表示の原料生薬量以下の濃度の薄い製品として製造許可が取り消されることだろう。

 こんなことからも、各メーカーそれぞれ、エキス製剤の信頼度をはかることもできるのである。
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2009年12月09日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年12月09日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
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posted by ヒゲジジイ at 14:48| 山口 ☀| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする