2020年08月05日

補中益気湯に使用されるべき白朮が蒼朮で代用されている場合

 関西のお馴染みさんが、疲労が激しいのでクリニックで補中益気湯を投与され、服用開始後には即効があって喜んでいたら、次第に効果がなくなって来たという。

 保険漢方のツムラ製だったが、白朮であるべきところを蒼朮で代用された製剤なので、以前、当方から購入されていた正しく白朮使用ながら、2分の1濃度の補中益気湯が残っていたので、これに切り替えてみると、少しよいようだと言われる。

 それで今度はご希望により、煎じ薬濃度と同等の白朮使用の某メーカーの補中益気湯を試してもらうことになった。

 ところで、これも以前、当方から他のご家族のために購入されていた人参牛黄散を服用すると、青天の霹靂の効果を感じて別格の効き目に驚かれている。

 もしも上記の補中益気湯でも効果が不十分な場合、人参牛黄散を利用される予定で、まとめて購入されたが、製造元がいつまでも製造を再開されないので、先日、とうとう在庫が尽きてしまった。

 とはいえ、他社の類似製品があるので、問題はないものの、牛黄製剤の高騰には頭が痛い問題である。

 それはともかく、五苓散も本来は白朮が配合されるべきところをツムラ漢方などでは蒼朮が使用されているが、虚証用の補中益気湯や帰脾湯などと異なり、五苓散レベルであれば、それほど大きな効能に違いがでないだろうと思っていた。

 ところが、何年も前のことだが、常連さんの成人の息子さんで、クリニックで蒼朮で代用されたツムラの五苓散を投与され、一定の効果を感じたので、母親の依頼だったかで、当方の同じ濃度の白朮使用の五苓散と比較されたところ、効果が雲泥の差だといって、その後はこちらの五苓散に嵌っている。

参考文献:白朮を蒼朮で代用する杜撰
     白朮を蒼朮で代用する杜撰
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2012年8月6日の体調を崩して2ヶ月の茶トラのボクチン(8歳)
2012年8月6日の体調を崩して2ヶ月の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 08:03| 山口 🌁| 補中益気湯や六君子湯中の白朮を蒼朮で代用する錯誤問題 | 更新情報をチェックする