2020年07月20日

進行食道癌の漢方サポートについて

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の男性
【 職 業 】:専門職(医師・弁護士・会計士)
【 地 域 】:北海道
【 具体的なご職業 】:医師
【 お問い合せ内容 】:
初めてメールさせていただきます。十年来村田先生のブログを拝読させていただいています。

 特に辛夷清肺湯や茵蔯蒿湯、六味丸、猪苓湯などの使い方につきましては、村田先生のお考えを大いに参考にさせていただいています。いつも示唆に富むブログをありがとうございます。

 さて私事で恐縮ですが、数か月前に近しい親族に進行食道癌が見つかりました。
 年齢的などから根治術や化学療法は適応がなく、サルベージ的に放射線療法を施行することとなりました。

 そこで何か補助療法をと思い、改めて村田先生の過去のブログを精読し自分なりに愚考した結果、ウチダ六味丸+半枝蓮・白花蛇舌草エキス+補中益気湯エキスの組み合わせを内服するよう渡しました。

 すると何が良かったのか、治療回数を重ねていっても主治医から必発と言われていた食道炎と嚥下時痛は全く起こらず、それどころか毎日院内の階段を上り下りするなどして入院前よりも足腰が強くなる有様でした。

 あまりにも治療による痛みがなく元気なので、担当看護師も不思議がっていたようです。
 肝腎の腫瘍も縮小傾向となり、通過障害も改善されつつあります。

 このまま晩期副作用が出ないことを祈るのみですが、早期副作用としての食道炎や胸膜炎などが起こらなかった理由は、半枝蓮・白花蛇舌草の抗炎症作用によるところが大きいと考えてもよいものでしょうか。あるいは、中医学的に放射線治療という外邪はどのように考え対処してゆけばよいものなのでしょうか。

 私自身、半枝蓮・白花蛇舌草を実際に使ったのは初めてでしたので、このような質問をさせていただいた次第です。

 曖昧な質問で大変恐縮ですが、村田先生のお考えを是非お聞かせいただけますと大変参考になります。
 どうかよろしくお願いします。

2010年7月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

【お返事メール】
おたより、ありがとうございます。

>入院前よりも足腰が強くなる有様でした。

とのこと、六味丸+補中益気湯が功を奏した証拠ですね。

>早期副作用としての食道炎や胸膜炎などが起こらなかった理由、半枝蓮・白花蛇舌草の抗炎症作用

ともご指摘はその通りだと思いますが、六味丸あっての連係プレーが大きいと思います。

 当方のブログを参考にされた由、きっと「食道癌・進行した胃癌・ステージ4 」のカテゴリーをご覧になったことと存んじますが、中医学的には食道癌は、ほとんどが六味丸が基本方剤となることは、ご案内の通りです。⇒2018年06月22日 食道癌の漢方サポートには、六味丸が基本方剤となりやすい中医学的理由

 上記カテゴリーの中で、折々にご紹介した、気管支まで浸潤していた食道癌の方の例では、入院中の抗癌剤と放射線の副作用防止も兼ねた漢方サポートに、六味丸+補中益気湯+白花蛇舌草をはじめ霊芝やチャガ(シベリア霊芝)および雲南田七に、消炎作用のあるササヘルスの大量などを胃瘻から注入してもらったものの、抗癌剤などの副作用が激しく、さらに高濃度の牛黄を追加することで、副作用による激しい症状をかなり軽減できることができましたが、さらに麝香製剤も加えるなど。

 1年近くの病院治療を終えたあとは、漢方サポートのみで現在まで、食道癌の再発や転移は皆無で、既に7年半が経ちます。

(ただ、初期からあった肺腺癌が疑われる小さな影が、2〜3年前からやや怪しい動きで、一部は摘出手術するなど、肺腺癌に間違いないということで、その前後から、特に昨年くらいから、さらに★★★★・☆☆☆☆や▼▼▼なども追加し、残っている一つの小さな影は不変のまま。)

 50代で、せっかく難治な状況下の食道癌がほぼ根治とあって、肺腺癌の根治も目指して、現在に至るまで一切、服用内容を減らすどころか、さらに上記の通り補強して連用されておられます。

 ただ、ご高齢者の場合は、そうもいかず、骨盤付近の骨転移から見つかった肺腺癌のご高齢者の場合、飲める範囲の4〜5種類までが精いっぱいで、それでも分子標的薬とも相俟って、かなりなサポートを実現できています。

 蛇足ながら、私の父も40年前頃、60代で食道癌が見つかり、気が付いた時には食道癌が大きく、既に肝臓と脳転移を生じていました。私が30歳になる前だったと思いますが、その頃は大した中草薬類も乏しい時代、放射線治療前に、かなり激しい疼痛は芍薬甘草湯で解消し、大量の〇〇や、△△△△△を飲み込むなど、本人には癌を隠す時代だったので、義弟(小児科医)の結婚式に出席した折には、フランス料理をすべて平らげるなど、出席者の半数は医師だっただけに、食道癌が転移している状況下で、信じられないことだと褒められたものの、最終的には、不必要な抗癌剤をだまし打ちにされたお陰で、急転直下、亡くなってしまいました。

 当時の抗癌剤治療は、本当にひどいものでした。

 いずれにせよ、当時の貧弱な漢方サポートでもあれだけのことができたのですから、現在は当時に比べて幸せなものだと存じます。

>ウチダ六味丸+半枝蓮・白花蛇舌草エキス+補中益気湯エキスの組み合わせ

 が、ご親族の方にはよくフィットされているご様子。もしもかなりなご高齢の場合、それ以上の多種類はなかなか飲めないことかと存じますが、その後の経過によっては、対症療法的にでも、臨機応変の追加方剤や中草薬もあり得るかもしれません。

 当方のブログに 「2015年06月23日『中医臨床』 誌6月号の記事 「中医がん治療の基本的な考え方」」に書いている通りですが、ご高齢者の場合、4〜5種類以上の製剤の服用は困難な場合が多いので、経験上、無理は禁物ですが、60代までの比較的若い年齢層の場合、多剤併用はかなり効果的に感じています。

 なお、若い年齢層(40代)でも、肺腺癌で脳転移がひどく、ガンマーナイフを2度も繰り返した状況下、7年前に当方に訪れた時には咳き込んで顔色悪く、経費的な問題もあって、数種類の配合でも、劇的に奏功し、その後の分子標的薬とも相俟って、現在時至るまで、肺の腫瘤が出たり消えたりしながらも、まったく元気な状態で、自信を得て理解のある人とご結婚をされるなど、少ない配合ながらも、様々な西洋医学治療と併用しながら、元気に頑張られておられます。

(但し、この方は絶望的な心情が見えて取れたので、イチかバチか、あの世のスピリチャル話を伝えたところ、目が輝いてみるみる死後の世界の恐怖がなくなったことが、大きく免疫系に作用したものと思われます。)

 ですから、必ずしも多種類の方剤や中草薬類を必要としないことは事実ですが、ただ、ほんの1〜2種類で経過よく行く例は、かなり稀なようです。

 同じく70代で肺腺癌による脳転移の男性は、手術や分子標的薬とも相俟って、10種種類前後の方剤や中草薬類、既にすべての病巣は消失して数年、根治の可能性がだいぶ見えてきています。

 ともあれ、ケースバイケースであることは間違いないようです。

 そのままブログに利用させていただく手前、最近はコロナ関係のブロブばかりだっので、どこまでお返事させて頂くべきか、考えていますと、却ってますます散漫になってしまいました。
 お許し下さいませ。
 なお、こちらのgooメールは、hotmailでは受信拒否されることが多いので、Gメールでも同文をお送りさせて頂きます。

追記:上記、多くの中草薬名を隠している部分は、医師や薬剤師に公表できても、(中国では中草薬であっても、たとえば神農本草経の上品に掲載されるものでさえ、日本では食品扱いされるため)一般の人も目にされるブログ上では、敢えて〇〇や▼▼▼などで公表を避けた。

2014年7月20日のクロちゃん(2歳半)
2014年7月20日のクロちゃん(2歳半) posted by (C)ボクチンの母

【折り返し頂いたメール】

ご多忙のところ、早速のご返信ありがとうございます。

 また、多くの素晴らしい治療例をご提示いただき大変参考になります!

 「食道癌の基本方剤は六味丸」というのは、私にとっては全く未知の視点でした。中医学を学ぶことの重要性を痛感した次第です。複数種類の併用が基本で、ときには10種類前後を併用される場合もあるとのこと、驚きました。祖母も、経過次第では方剤・中草薬の追加が必要となる可能性もありそうですが、現時点では予想以上のサポートができており家族皆で喜んでいます。ひとえに村田先生のおかげです、ありがとうございます。

 〇〇や▼▼▼など、抗癌作用をもつ中草薬はたくさんあるのですね。そちらに関しましても、これを機に勉強させていただきます。

 最後になりますが、これからも村田先生のブログを楽しみにしています。ありがとうございます。

(やはりgooメールの方は届いていないようでした、お手数をおかけしました)
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2010年7月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:肺腺癌 食道癌
posted by ヒゲジジイ at 17:35| 山口 ☁| 食道癌・進行した胃癌・ステージ4 | 更新情報をチェックする