その多くは藿香正気散(勝湿顆粒)だが、各社、配合内容の薬味は同じでも、配合比率が大きく異なるので、一連の症候に応じて使い分けるとよい。
同じ処方名でも配合比率は大きく異なるので、そこまで注意して使い分けるのは専門家にとっては常識である。
もちろん同じクーラー病でも、ときには藿香正気散証ではなく、葛根湯証など、他の方剤がフィットする一連の症候が出現することもある。
それはともかく、冷たい飲食物の摂り過ぎの場合も、しばしば藿香正気散証を呈する場合が多く、ヒゲジジイなどは練乳かき氷を摂り過ぎては、繰り返しの下痢症状を呈して、藿香正気散こそ、特効薬となる日々が続いている(苦笑。
ところが、激しい腰痛を呈する人もあって、このような場合は、疎経活血湯や独活寄生湯などの腰痛専門方剤では効果がなく、また冷たいものの摂りすぎだからといって、藿香正気散では心もとないもので、多くは大建中湯去膠飴の製剤で即効を得ることが多い。
多いとはいっても、人それぞれの体質によっては、他の方剤がフィットすることもあるので、一概には断定できないものの、そういうパターンが多いということである。
連日、コロナ関連のくだらないブログが続いたので、今の季節に関連する漢方薬を書いてみたが、そろそろ関東地方では、新型コロナウイルスの感染拡大第2波の明らかな前兆が出ており、他の地方へ再びばらまかれるのも時間の問題かもしれない。
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2015年7月1日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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