たとえば、入院患者さんが発熱があったのでPCR検査をしてみると陽性だった大学病院では、クラスターが発生し、スタッフの9名(うち2名は医師)は全員無症状だったという。
さいわい、地元下関市では、海を隔てて文字通り対岸の火事で、かなり長い間、感染者は皆無の状況が続いている。
だからこそ、念には念を入れて、遠来の新規相談は、コロナが収束するまで受け入れることができない。
村田漢方堂薬局の店内は、うっかりすると3密になりやすい環境だから、徹底した対策が必要なのである。
新規相談をネットや電話を利用して受け入れるという方法もあるとはいえ、一度も直接面談しないまま、漢方薬を提供することは、かなり不正確になることだろう。
もちろん、例外的に典型的な病状を呈する疾患では、容易に適切な方剤を提示できることがあるのも確かだが、そのようなケースはほんの一部に限られる。
だから、この期に及んで、無理な仕事はやりたくないので、体質傾向の分かっている常連さんやお馴染みさん、あるいは一度でも来られたことのある過去にご縁のあった人達であれば、電話やメール相談で、十分に対処することができる。
たとえば、過去、直接何度も通ったことのある某悪性腫瘍の再発予防の漢方サポートを行っている関東のお馴染みさんが、ここ最近、逆流性食道炎で、病院治療でも効果がないというので、例によってオルスビー錠を試してもらったところ、かなり改善効果があった。
(但し、経験上、オルスビー錠単独での、逆流性食道炎に対する有効性は、10人中でいえば5人以下だが、フィットした場合の効果は安上がりで素晴らしい。その成果のお陰で、製造メーカーは動物実験で証明し、特許を取得したのだから、これもヒゲジジイのお陰である。)
例外のない規則はないということでは・・・
昨年からのお馴染みさんとなった人が連れて来られた(例外的な新規の)相談者で、慢性蕁麻疹の女性は、舌の奥に生えた黄膩苔を目標に茵蔯蒿湯では効果が弱いので、慢性的な頭痛や生理痛を参考に、桂枝茯苓丸を追加したところ、蕁麻疹を含めたすべての症状に即効があった。
とはいえ、電話やメールで、まったくはじめての新規相談依頼が続いているが、申し訳ないながら、すべてお断りしている。
コロナが収束するまで新規相談を受け入れなくとも、45年以上の間にご縁があった人達が、しばらくご無沙汰していた人達が、電話やメールで、久しぶりの漢方相談を受けることが続いているので、日々、無理のないレベルの仕事が続いている。
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2011年6月19日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
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