「癌に対して通導散を使え」と遺言されていたのは、一部では有名になっているが、ヒゲジジイの経験では、通導散は体質によっては、大黄の配合量を考えないと、下痢を誘発して継続しにくい場合もある。
ともあれ昭和36年の7月号の『漢方の臨床』誌には、子宮癌に通導散+防風通聖散で対処できた例や、通導散の変方でよかった例の報告、および舌癌に竜胆瀉肝湯で、水も通らなかったのがよくなった例などを報告されている。
同じく3月号では、乳癌に対して荊防敗毒散加黄連・大黄で対処された例を発表されいる。
ヒゲジジイがここで余計なことを書かせてもらうと、乳癌に対して中医学的には逍遥散を主体に抗癌中草薬類を多種類加えるパターンが多いものの、これもあくまで「一連の症候」に基づいて投与されるべきものであるから、固定的に考えるべきではないだろう。
以上、一貫堂の中島先生とは、中医漢方薬学の流儀とは、かなり異なる部分があるとはいえ、一定の参考価値があると思われるので、某社が集めて下さった文献中の一部を引用せて頂いた。
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2011年12月12日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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