2019年11月16日

燥性の強い柴朴湯には必ず麦門冬を加えるべきこと

柴朴湯には、必ず麦門冬を加えるべきか
柴朴湯には、必ず麦門冬を加えるべき『中草薬漫談13:麦門冬(麦門冬3gの威力)』:拙著:「求道と創造の漢方」より posted by (C)ヒゲジジイ

 最近も、病院治療では埒が明かない、お馴染みさんの3歳の子供さんの気管支喘息に、即効を得たのは柴朴湯に、微量の辛夷清肺湯(麦門冬含有)を加えて即効を得て、その後二ヶ月、無症状が続いている。

 辛夷清肺湯の微量を加えてもらったのは、母親の常備薬の一つでもあるから、それを有効利用してもらっただけのこと。

 柴朴湯適応体質であっても、柴朴湯は、もともと燥性が強い方剤であるから、却ってこれによって肺陰を損傷しかねないので麦門冬が必要であり、また既に肺陰虚を伴っている人も断然多く、必然的に肺腎陰虚に陥っている人も多いので、柴朴湯に味麦地黄丸の併用ということになる。

 ということで、柴朴湯加麦門冬のエキス製剤が認可されればよいのだが、頭でっかちの我が国の漢方行政では、絶対にあり得ないというお粗末。

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2009年11月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:柴朴湯 麦門冬
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