常連さんというほどだから、どこへ行っても治らなかった痼疾を漢方薬で治して以後、漢方薬に惚れ込んで、漢方常備薬を20種類前後は常備されている。
ちょうど数日前、30代の常連さんと、60代の常連さんが、回転性眩暈が突然生じて、目を開けておれないほどだという相談の電話がかかって来た。
前者は、急激な腹痛から尿路結石を疑って、水分を積極的に摂取していたところ、突然、回転性眩暈が始まったという。
もともと水分が過剰になると、軽度の眩暈を感じることがあった人であり、アトピー性皮膚炎の残存症状に五苓散!がよくフィットしている人でもあるから、水分摂取を少し控えて、同時に五苓散を通常より多めに服用するようにアドバイスしていたところ、昨日の午前中には、すっかり治まったとの電話報告があった。
後者の女性は、もともと目が疲れやすい体質とともに、虚弱性体質の補強から、牛黄製剤や麝香製剤なども含めて、積極的に漢方薬を常用されている人なのだが(前者の女性も同様に様々な漢方薬を常用されている)、季節の変わり目なのか、突然、回転性眩暈が生じて、目を開けておれないほどだといわれる。
既に半夏白朮天麻湯+高濃度の杞菊地黄丸料エキス製剤+五苓散を通常より多めに服用しているが、一向に治らないという。
それを聞いて、はたと気が付いたことだが、もともと目が疲れやすく、高血圧傾向があったのが、いつの間にか、やや低血圧気味になっていたので、数ヶ月前に、常用されていた釣藤散を中止してもらっていたのが間違いだった。
即刻、五苓散を必要とする証候はみられないので、それを中止して、釣藤散を復活し、半夏白朮天麻湯と高濃度の杞菊地黄丸料エキス製剤の3種類だけに絞り込んで服用するように伝えておいたところ、これも即効を得て、昨日の午後、電話で快癒した旨の報告があった。
いずれの女性も、そんじょそこらの医師や薬剤師よりも、漢方薬の運用に習熟しており、それよりも何よりも、症状の的確な表現力があるお陰でもある。
というのも、長年にわたって、ヒゲジジイによる、繰り返しのアドバイスのみならず、ご本人たちの、病気を治したいという強い信念のもと、諦めることなく通い詰めた、過去の長いながい年月の蓄積があったからに他ならない。
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2009年10月26日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:回転性眩暈
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