最近も慢性化膿性骨髄炎で足に腐骨があり表皮に漏孔を作って膿が微量ずつ排出し続け、思うように入浴も儘ならない状態の患者さんに、日本でも良く使用される托裏消毒飲の代替として、玉屏風散エキス製剤に金銀花や人参の配合された荊防敗毒散料エキス製剤に白花蛇舌草の併用で一年半、基本的に漏孔も早くから塞がり安定した状態が続いてる。と書いているが、人参を配合した上記の荊防敗毒散エキス製剤は、建林松鶴堂製で「松鶴太陽」という名で販売されていたものだが、その後、製造を中止されたので、この部分はコタローの千金内托散エキス製剤に切り替えて、現在も再発予防で続けてもらっている。
充分以上の代替となり、むしろ托裏消毒飲よりも効果的なのではないかと愚考しているところである。
再発は見られないものの、原因が原爆によるものであるから、念を入れて長期間再発予防として十分な効果を持続している。
というのも、漢方薬が効かなければ、腐骨を除去手術する必要があり、それを行うと当然、片足が短くなるので、絶対にそれを避けたいということで、望みを十分に叶えることができている。
最近あった例では、以前、リウマトレックスによる副作用で、蜂窩織炎を発症して抗生物質などの病院治療で治っていたところ、また最近になって、当時ほどではないものの、足に「先週末から皮疹に強い炎症が起こり、皮疹がつながり、熱感を伴っております。乾癬のための軟膏を塗ると、皮膚から浸出液のようなベタベタしたものが染みてきますが、膿の様な物ではありません。蜂窩織炎の時ほどではありませんが、少し痛みがあり、普段より若干、足が浮腫んでいて、靴下の履き口の所に段差ができています。このままでいくと、また蜂窩織炎になるのではないかと心配なのですが、むやみに抗生物質を使いたくない」という希望。
そこで、消風散エキス製剤とともに白花蛇舌草・五行草茶(スベリヒユ・生薬名:馬歯莧)を飲んでもらっていたところ、ジュクジュクは「たちまち改善いたしました。ありがとうございました。悪化して拡大し、熱を持つ症状には著効があり」ました、という、かなりな即効を得たばかりだが、「リウマトレックスを使う患者仲間の中には、丹毒や、蜂窩織炎を繰り返す人がいます。」ということなので、今後も予防的に服用する必要があるかもしれない。
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2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:蜂窩織炎