2019年10月02日

新たな疾患や、昔の症状の再発で、久しぶりに来局される人達

 昨日のように、まったくの新規相談者ばかりでなく、以前、他の疾患で治っていた人が、久しぶりに他の疾患の相談で再来されたり、あるいは10年以上ぶりに再発したという当時と同じ疾患の相談で来られる人もおられる。

 たとえば、鼠径ヘルニア(脱腸) で中年頃には、当方の桂枝加芍薬湯の長期の連用で、しっかり軽減していたのが、数十年ぶりに再来されて、高齢になってまたつらい症状の再発の相談。
 さいわい同じ桂枝加芍薬湯で即効を得ている。

また、12年以上前だったか、熱証の強いアトピーの女性が、黄連解毒湯+茵蔯蒿湯+猪苓湯+六味丸+地竜などを8年近く使ってすっかり治って、数年前には漢方薬を止めても再発はないまま、ここ最近は音信不通だった。

 ところが最近、久しぶりに来られたところでは、アトピーはすっかりよくなったが、今年になって関節リウマチを発症したといわれる。

 できるだけ病院の強い薬を使いたくないので、何とか漢方薬で治したいという。直接やって来られただけに、冷房が苦手という情報や、詳細な舌証の分析を経て、運よく一発でピントがあい、衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)+心龍(疎経活血湯が土台の加減エキス製剤)+茵蔯蒿湯で比較的即効を得ている。(関節に熱感を覚えるときのみ適量の地竜)

 こうして、以前治っていた人が、他の疾患や、再発などで、遠路はるばる再来される人は珍しくないが、以前、他の疾患でしっかり治っていた人が、まったく別の疾患に罹患してメールで相談されるばかりせ、直接来られようとしない人もいて、困った話し。

 たとえば、消化器疾患に罹患してすでに1年半、時折メールで質問されるばかりで、直接来られないことには、以前の皮膚疾患とは異なるのだから、関東地方は漢方薬局は五万とあるのだから、地元で相談するように伝えておいたところ、最近になってもまだ治らず、有名な漢方薬局で考えられるあらゆる方剤で効果がなく、挙句の果ては効きもしない六君子湯を勧められるまま2ヶ月続けていたら、治っていたはずの以前の皮膚疾患が再発してしまった!と、またまたメールでの相談である。

 何年も直接来られない人で、しかも当時とはまったく異なる疾患が絡んだ再発だけに、こちらに僅か1度でも来るつもりのない人には、地元で相談して下さい、とアドバイスする以外には、どうしようもないのである。

 そもそも我が「中医漢方薬学」という芸術?は、病気の内容によっては、西洋医学治療はおろか、地元近辺の有名漢方薬局などで治らない疾患に対処するには、直接来局されて、詳細な弁証論治のあれかこれかの詳細な思案が必須であることは、言うまでもないはずである。

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2012年10月2日の体調を崩して4ヶ月になり痩せ細った茶トラのボクチン(8歳)
2012年10月2日の体調を崩して4ヶ月になり痩せ細った茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

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posted by ヒゲジジイ at 21:25| 山口 ☔| 徹底したポリシー | 更新情報をチェックする