その共通成分はどうやら茵蔯蒿(インチンコウ)であるらしい。肝胆の湿熱が蔓延している日本の風土であるから、村田漢方堂薬局では茵陳蒿湯を最も繁用しているが、必要に迫られて常用せざるを得ない人のなかには、明らかなダイエット効果の附録に感激される人ばかりでなく些(いささ)か戸惑っている人さえ出現する始末。
あまりにその人数が多過ぎるので、一々枚挙するのも面倒だが、代表的なケースで、昨年来、重度の蕁麻疹で、皮膚科の治療や内科治療に失敗して、医療用漢方のツムラ五苓散によって却って爆発的に悪化する破目に陥った中年男性に、茵蔯蒿湯とイオン化カルシウムによって治療兼予防で、蕁麻疹が出なくなってもアルコールを止めたくない一心で常用していたところ、服用十ヶ月経つ頃には、85センチを上回っていた胴回りが80cmに萎んで、ズボンがぷかぷかになって嫉妬深い?同僚からの揶揄に困惑気味。
胆石症発作としか思えない急性腹症的疼痛発作を繰り返していた人に、頓服として牛黄製剤を併用しながら、大柴胡湯合茵蔯蒿湯の併用により、僅か数ヶ月の連用によって疼痛発作の完全消失に併行して肥満体の方も見事に完全解消。(もともと時に応じて銀翹散製剤や体質改善三点セットと猪苓湯や六味丸、あるいは生薬製剤二号方や適量の黄連解毒湯・板藍根エキスや白花蛇舌草などは定番で使用していた。)
かくしてまったく標準的な体型になってしまった。(病院検査を厳命しても頑として聞き入れないうちに完全に病状が消失。)
この人の場合、単なる通りすがりの顔見知り程度の人からも驚かれ、どうやってダイエットされたか教えて欲しいと懇願されることが毎日のように続いているウソのような本当の話(笑)
緑内障で眼圧が病院治療だけでは正常化しないために弁証論治によって茵蔯五苓散に猪苓湯および少量の四逆散の併用で、眼圧が正常化するのに併行して次第に体重が減り始め、半年以上の連用によってやや太り気味だった体型が、現在では5Kg減量してむしろやや細めの女性へと健康的に若返るという大きなおまけがついた例など、まだまだ挙げれば際限がない。
共通項は茵蔯蒿湯のようであるが、脂肪過多症専門の漢方薬「扁鵲(へんせき)」と併用すれば、さらにダイエット効果が増すに違いない。
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