2019年03月18日

夜間の頻尿に八味地黄丸がまったく無効で口内がシビレ、六味丸で超即効

2009年03月18日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月18日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 もともと数年前、間質性膀胱炎と診断され、終日続く極めて不快な自覚症状が、猪苓湯+六味丸+白花蛇舌草など、数ヶ月の連用で完璧に快癒していた中年女性。

 その後は、耳鼻咽喉科系の難治性の頑固な疾患で、荊芥連翹湯+当帰芍薬散などを長期間続けていたが、昨年秋頃より夜間の就寝中に4回の頻尿が続くようになったといわれる。
 但し、間質性膀胱炎と診断された時のような四六時中の不快症状や排尿時の疼痛などは皆無とのこと。

 ここ1年以上は通って来られないので、詳細な舌証などの分析は困難ながら、メールでの相談によって、猪苓湯や清心蓮子飲など、順次試してもらったが無効。

 真冬になって冷えが原因だろうとご本人の申告があり、温める作用をうたう市販の健康茶を飲んだら少しよいような気がするといわれながらも、やはり就寝中の夜間、4回の排尿が減らないので、これまで通りに従来服用されている2方剤に加えて、仕事内容を想像するに、中気下陥を想定して補中丸を試してもらっても無効。

 であるなら、ご本人の申告通り年齢的な冷え込みを想定して、世間で定番の腎の陰陽両虚に対する八味地黄丸(某社のエキス製剤)を試してもらったところ、ぜんぜん効果がないばかりか、意外にも口内のシビレを感じるとのことで、附子の過敏性があるに違いないので、即中止してもらうと、数日以内に口内のシビレは消失。

 その間、腎機能に問題があってもいけないので、病院で検査してもらったところ、まったく問題はなかった。

 通って来られないので、これ以上の工夫は困難に感じていたところ、ご職業柄か頭の冴える人で、数年前、間質性膀胱炎で使用した腎陰虚に対する六味丸(別の某社のエキス製剤)が8包残ってたので、試してみたところ、即効でその晩は、1回の排尿だったとのことで、一時的なことかどうかを試したいので10日分を送ってほしいとの依頼。

 送付した六味丸が到着するまでの約1日飲めなかった日は、直ぐに4回の頻尿に逆戻りしたが、受け取って服用後は、やっぱり1回の排尿だったとのこと。それゆえ、今後、長期間、続けることとなった。

 あと知恵ながら、本来、六味丸がフィットする体質の人は、しばしば長期間の服用により、優れた体質改善作用を発揮するのだから、間質性膀胱炎が快癒して以後も、そのまま継続服用されておくべきだったはずである。

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2009年03月18日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月18日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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