2019年02月28日

明らかな腎機能低下があると、いずれは透析だ、と脅される患者さんたち

2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨今、とても温厚になっているヒゲジジイは、過去のブログのようにあまりストレートな本音のブログを投稿する意欲も減退気味ではあるが、あまりにひどい話に遭遇すると、やむに已まれず書かざるを得ないのである(苦笑。

 東洋医学専門を標榜するクリニックにおいて、3種類の漢方薬を投与されながらも、次第に上昇していく尿素窒素やクレアチニン、いずれは透析ものだと常々きかされいたのに、不安と不信感から、当方に相談に来られた男性。

 こんなことまで書きたくはないのだが、投与されていた漢方薬は、実熱と虚熱が交錯する体質であるのに、温性の婦人科関連の方剤ばかりが出されており、腎機能低下とはほとんど関連性のない保険漢方の方剤ばかり。

 ほかのクリニックにかわってもらい、同時にすべての保険漢方を中止してもらって、当方の漢方薬4種類を飲んでもらったところ、20日も経たないうちに、尿素窒素もクレアチニンも少しずつ下がっており、ご家族からも顔色がとてもよくなっていると喜ばれている。

 我が薬局では、「いずれは透析だよ」という脅しともとれる主治医の言葉を恐れて、漢方相談に来られる腎臓疾患の人達はあとを絶たないが、よほどの重症者でない限りは、放物線を描いて急激な上昇を来す危険性をしっかり防御して、漢方薬類の長期間の服用によって、徐々に改善して正常値、あるいは正常値近辺に安定している人も多いし、そうでなくとも、それ以上悪化しないように一定のところで安定している人も多い。

 体質と病状に応じた適切な漢方薬の配合で、腎機能が低下していても、かなりなレベル改善可能なはずであるが、保険漢方を専門とするところでさえ、上記のような頼りないクリニックもあるのだから、「医師を選ぶのも寿命のうち」というのは、まったくもって真実である。

 しばしば耳にすることだが、腎不全に陥って透析が必要になった患者さんを紹介するクリニックや病院と、受け入れる病院と互いにギブアンドテイクという、もっともっと深い灰色の噂は、本当かどうかは、ヒゲジジイの知るところではない。

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2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:腎不全