2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の男性
【 職 業 】:会社員(事務系)
【 地 域 】:関東地方
【 お問い合せ内容 】:
いつもブログを拝見させていただき、ありがとうございます。
逆流性食道炎のことでご相談させていただいてもよろしいでしょうか。
私は昨年の春から仕事の疲れからなのか、逆流性食道炎になってしまいました。
1日数回呑酸があり、胸やけをし、ときとき胸の真ん中と、その反対側の背中の部分にも、かゆみがあります。(なぜか痛みではなくて、かゆみですが)
胃カメラでは軽度の逆流性食道炎と診断され、タケキャプを1年以上とぎれとぎれで飲んでいます。一時的によくなったこともありますが、薬をやめるとしばらくしたら、また再発します。
近くの漢方医にも行き、最初は六君子湯合安中散、次は半夏瀉心湯、最近では逍遥散などそれぞれ2か月くらい、続けて飲んだことがありますが、あまり改善されませんでした。
体質的には痩せ型で、何を食べても太らないタイプで60キロ超えたことがありませんでした。かなりの冷え性で、冬には手足が冷たく、夏は冷房がたいへん苦手です。
副鼻腔炎もあり、風邪のときは必ず緑の鼻水が出ます。また、ときどき白いたんが出ます。
漢方の先生では、「陰、虚、湿」のタイプと診断されていました。
こちらのブログを読んで、「柴胡桂枝湯」を試したところ、一時的よくなったような気がします。「柴胡桂枝湯」を続けて飲んでみたいのですが、長期的に飲んでも大丈夫でしょうか。
また、私のような場合は、もっと合う漢方も考えられるのでしょうか。
(実は妻にも逆流性食道炎があり、オルスビーが効きました。私にはあいませんでしたが)お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
>「柴胡桂枝湯」を続けて飲んでみたいのですが、長期的に飲んでも大丈夫でしょうか。
とのご質問、もしも長期間服用するのが不安であれば、不安なために効果が減弱しかねないので、やめるかどうかはご自身で判断されるべきかと存じます。
少し効果があるというのいうのに、失礼ながら、わざわざなんとも不思議なご質問だと思い、どうお返事してよいやら迷っているのが正直なところです。
と言いますのも、当方の流儀では、漢方薬を長期間服用することに少しでも不安を持たれる人には、いつもご相談をお断りしているからです。
ともあれ、直接何度も通える人でない場合は、地元近辺の漢方専門薬局で、しっかりご相談するのが最善だと存じます。
2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
折り返し頂いたメール:
さっそくご返事くださり、ありがとうございます。
誤解を与えてしまうような書き方だったようで、たいへん申し訳ございませんでした。失礼の段、お許しください。
私は小さいときから体が弱く、漢方を長年飲んでおり、漢方にはたいへん感謝しています。
ご確認させていただきたかったのは、私は冷え性で陰証だと言われましたので、主に陽証の人向けだと言われている「柴胡桂枝湯」は合うかどうかといことでした。
私自身としましては、「柴胡桂枝湯」には確かに効果を感じているので、陰証だと言われても、続けて飲んでいきたいと考えています。
まだまだ勉強不足の私ですが、先生のお考えをお聞かせいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
陰証だの陽証だのの理屈も大事ですが、それよりももっと大事なのは、実際に飲んでみて、ご本人の感触がよいのであれば、そちらのほうが重要でかつ大正解です。
陰証だの陽証などにこだわり過ぎるとすれば、それは日本漢方の短絡的な本末転倒だと思います。
同じ日本漢方でも、臨床的にとても有用な「口訣(くけつ)」という言い伝えを参考にされたほうが、はるかにマシです。
通常であれば、柴胡桂枝湯が効くように思われる場合は、しばらく続けて、もしも途中で効果がなくなるようなことがあれば、その時点でまた出直せばよいのです。うまくいけば柴胡桂枝湯を続けていれば、いつのまにか根治してしまうことだってあり得る話です。
なお、オルスビー錠が効く逆流性食道炎の確率は5割以下だと思いますが、当方のブログを見て、製造元の製薬会社では、逆流性食道炎の特許を取得して、よせばよいのに、オルスビー錠にさらに黄柏と牡蠣殻末を加えた新製品を販売しましたが、これは牡蠣殻末が大量に含まれるせいで、しばしば便秘を誘発してしまうので、日頃から軟便・下痢傾向のある人でなければ、使える代物ではありません。
漢方界では新製品を出す時にはとても慎重な会社が多いなか、大変珍しいことでしたが、こちらに相談なしに事を運んだための勇み足、あらずもがなの蛇足製品といっても過言ではないように思われます(苦笑。
2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
折り返し頂いたメール:
おかげさまで、陰証、陽証の迷いがなくなりました。
逆流性食道炎が根治するまで、1年ぐらいは柴胡桂枝湯を続けていきたいと思います。
胃酸抑止の西洋薬はもう1年以上飲んでいましたが、対症療法であり、根治できないので、早く漢方だけに切り替えたいと考えています。
ちなみに妻の場合は黄柏と牡蠣の入っていないオルスビーで治りました。
たいへんお世話になりました。
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2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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