2018年09月14日

漢方薬は、エキス剤よりも煎じ薬の方が効き目がよい、というのは都市伝説、というよりも真っ赤な嘘かも

2018年9月9日裏庭に住着いてしまった2代目クロちゃん(オス半歳)
2018年9月9日裏庭に住着いてしまった2代目クロちゃん(オス半歳) posted by (C)ボクチンの母

 先日、進行性指掌角皮症で、傷テープが手放せない女性に、半量濃度の温経湯エキス製剤を10日分飲んでもらったところ、傷テープの使用が激減どころか、まったく必要なくなった。

 ところが、昭和51年の我が薬局の経験では、拙著『求道と創造の漢方』の176頁に記載した進行性指掌角皮症に対して、温経湯加ヨクイニンの煎じ薬によって、明らかな効果を感じるまでに15〜20日間もかかった実例を載せている。

 ことほど左様に、進行性指掌角皮症に対する温経湯エキス製剤がフィットした場合の即効は、日常茶飯事のことなのだから、他の製剤にしても同様にしばしば感じていることで、煎じ薬の方が、エキス剤よりも効果が高いというのは、明らかに都市伝説どころか、まったくのウソではないかと怪しんでいる。

 但し、このことは保険適用外のエキス製剤の話であり、品質競争に息を抜けない自費でしか購入できないエキス製剤に限られる。

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2010年9月14日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月14日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
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