2018年09月11日

慢性頭痛に長年悩む人に、葛根湯証が見逃されているケースが意外に多い

2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 いまさら始まったことではないけれど、西洋医学治療はもとより、保険漢方のみならず、自費の漢方薬局などで相談しても、繰り返し頻繁に生じる慢性頭痛が、まったく治らなかったという人達。

 しかも、吐き気を伴ったり、実際にしばしば嘔吐する重度の頭痛の中にも、呉茱萸湯証ではなく、葛根湯であっさり快癒するタイプが意外に多いのだが、各地の漢方薬を取り扱うクリニックや漢方薬局でも、気が付かないまま、都落ちして遠路はるばる村田漢方堂薬局に訪れ、葛根湯であっさり快癒するケースが珍しくない。

 これがフィットする場合、吐き気や嘔吐に配慮した葛根湯加半夏、エキス剤では葛根湯+小半夏加茯苓湯などの小細工は無用。

 葛根湯だけでも十分に吐き気や嘔吐は、頭痛が生じなくなるので、必然的に治まってくる。

 但し、エキス製剤を用いる場合、葛根・麻黄・甘草の配合比率が、4:2:1であることが望ましい。

 なお、最も重要な葛根湯証の見分け方は、過去、このブログで繰り返し書いているので、再述はしない。

 ところで寒熱が葛根湯証とは真逆のケースでは・・・これ以上、営業秘密を明かすわけには行かない(呵々。

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2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月11日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:葛根湯