2009年7月7日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
分子標的薬による副作用の中でも、重度の皮疹や肝機能や腎機能の障害に対して、舌の奥に僅かでも黄膩苔(おうじたい)を認める場合、多かれ少なかれ茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)が有効である。
重度の皮疹の場合は、高濃度の茵蔯蒿湯を必要とする場合もあるが、肝機能や腎機能の障害が軽度の場合は、通常量によって正常値に戻った人では、分子標的薬を中断せずに継続できたケースもある。
皮疹と肝機能障害の度が過ぎる場合は、分子標的薬を中止されるのは当然であるが、その後遺症を軽減・解消するにも、多くは舌の奥に黄膩苔を認めるので、やはりこの安価な茵蔯蒿湯が極めて有用である。
僅か3味の配合ながら、茵蔯蒿湯の解毒力には、いつも脱帽するばかりである。
古方の本領発揮の場は、様々な副作用を伴う、極めて歴史の浅い医薬品が氾濫する現代社会でこそ、不可欠である。
1日1回、今日も応援のクリックをお願いします
2009年7月7日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:分子標的薬
【関連する記事】
- ときには標準治療の抗癌剤が寿命を縮めるかもしれない
- 昨今の難問中の難問、分子標的薬による激しい副作用が耐え難いので、中止したいという..
- 抗癌剤による心毒性に対して漢方薬や中薬類がサポートできるかもしれないこと
- 短い余命を宣告しながら、副作用の激しい抗癌剤を投与される医療は、患者さんたちにと..
- 最期まで抗がん剤治療に苦しめられた身内の実例によるトラウマ
- 末期癌における余命宣告の不思議
- イレッサの副作用に懲りて、次の選択肢、オプジーボの投与を拒否される困った患者さん..
- 抗癌剤の副作用に耐えられなくなって拒否した人達の主治医の反応はさまざま
- 抗癌剤の副作用問題は、患者も賢くないと、医師任せでは危険なときがある
- 余命を告げられながらも抗癌剤投与を受けたために・・・
- 抗癌剤を途中で拒否した人たち
- 抗癌剤の激しい副作用を漢方薬類によって軽減できるときと、できないとき
- 抗癌剤のやめどき
- どっちもどっち
- 世間では、抗癌剤の副作用による口内炎に半夏瀉心湯が有効といわれるが
- 2度の手術で取り切れなかった癌細胞が、4年後の検査で
- 高齢者への抗がん剤治療、国が大規模調査を検討というが
- 抗癌剤の副作用の軽減にも役立つ漢方薬や中草薬類
- フランス便り:フランスでは副作用事故のため、ドセタキセル(タキソテール)の投与を..
- 抗癌剤の副作用を漢方薬でどこまで軽減できるのか?