
2009年03月04日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
60代の女性が脊柱管狭窄症の手術後の後遺症で、足のシビレや腿の熱感、腹部膨満感を伴う便秘など、明らかに手術の失敗かと思われる派手な後遺症で、主治医は今がピークだから我慢するように告げられていた。
そこでまず疎経活血湯エキス製剤だけを試してもらったが、腹部膨満感と便秘がスムーズに解消し、この漢方薬はとても美味しく感じると言われる。
ちょうど花粉症が蔓延した頃で、鼻ムズムズ、目の周囲が痒くて一日中耐えられないとのことなので、舌の奥の黄膩苔を確認して、茵蔯蒿湯を試してもらう。
これが即効を得て、1日の服用で完全に症状は皆無となったが、せっかく治っていた腹部膨満感が再発したというので、茵蔯蒿湯は花粉症が再発したとき以外には使用を禁止(苦笑。
ところで、疎経活血湯のエキス細粒製剤がとても美味しく、腸の調子も快調になるのだから、もう10日毎でなく、もっとまとめて出してほしいとのことで、30日分を持って帰られることになった。
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2009年03月04日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
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