2017年08月06日

体質にフィットした漢方薬でダイエットが実現した方剤はかなり限られているように思われるが・・・

2011年8月6日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年8月6日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 チョコレート(カカオ)ダイエットは真っ赤な嘘のでっち上げであることを暴いたドイツの話をBSで一部を見る機会があったが、もっとも効果的なダイエット方法は「食わずに走れ」ということだろう。

 村田漢方堂薬局で遭遇する限りでは、長年、巷で各メーカーにより、過剰にうるさいほど宣伝しまくられている防風通聖散のエキス製剤では、他店で購入した人達が、下痢や吐き気などの胃腸障害、あるいは却って浮腫が生じて体重が増えるなどの不快な症状に見舞われた人に遭遇することが多かったものの、実際に気持ちよくダイエットが実現した人に遭遇したことはないので、村田漢方堂薬局では数十年前からダメ方剤として在庫リストから消滅したまま。

 もともと村田漢方堂薬局では、美容目的やダイエット目的の相談者はほとんど来られないのだが、慢性疾患を抱えていた人達で、結果的に比較的短期間でダイエットも実現できた方剤は限られていた。

 この場合、弁証論治というよりも、日本漢方的に方証相対という考え方で充分だったことだろう。
 防己黄耆湯証の人達、当帰芍薬散証の人達、茵蔯蒿湯証の人達。

 これらのいずれかの人達の中には、素晴らしいダイエット効果を発揮して、同時に慢性疾患も改善されている。
 といっても、全員にダイエット効果が発揮できるわけではない。

 一般に信じられている大柴胡湯証で筋肉質タイプの人達に対するダイエット効果は、確かに一定の効果を発揮できたことがあるものの、村田漢方堂薬局に関する限りは、上腹部や季肋部近辺だけに邪実がしっかり存在しているものの、痩身・虚弱な人達にこそフィットして、吐き気や胃もたれや心窩部の鈍痛など、消化器関連の様々な不快症状の軽減に役立てている。

 かなりな肥満体であった人でも、様々な疾患を抱えて、長期間(10年以上)多種類の漢方薬を続けていると、いつのまにがしっかりダイエットが実現したケースは多い。

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2011年8月6日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年8月6日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:防風通聖散
posted by ヒゲジジイ at 11:06| 山口 ☀| 防風通聖散の誤用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする