2009年05月24日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ウォーレス著『心霊と進化と―奇跡と近代スピリチュアリズム』のレビューを例によって「茶トラのボクチン」のニックネームを使ってアマゾンに投稿。
この本を読んでもウォーレス氏を「心霊主義が組み込まれたまちがえた進化論」の提唱者と言えるのだろうか?1日1回、今日も応援のクリックをお願いします
新妻昭夫著『進化論の時代――ウォーレス=ダーウィン往復書簡』の271頁に
「ウォーレスの独特の人間進化論、心霊主義が組み込まれたまちがえた進化論を、どう位置付けたらよいのか。」
とあるが、どうして心霊主義が組み込まれたら、「まちがえた進化論」だと断言できるのだろうか?
本書「心霊と進化と」もきっと読まれていたはずの新妻昭夫氏であるはずだが、それにもかかわらず打ち消しがたい先入観により、あるいは世間的な常識に安易に同調するような断定は、真の科学的な態度とはいえないだろう。
常に、科学者としての厳密さを崩すことがなかったウォーレス氏を見習うべきだったろう。
ただ、残念なことに、上記の著者、新妻昭夫氏は既に他界されているというから、あの世でウォーレス氏に会って、後悔されているかもしれない。
蛇足ながら、本書「心霊と進化と」の中にしばしば登場するウォーレス氏の「妹」とあるのは、すべて「姉」の間違いです。僅かな誤訳とはいえ、原書がsisterだったのかもしれませんので、翻訳者はウォーレス氏の家族構成をご存じない時期に翻訳されたに違いありません。
2015年5月23日のクロちゃん(3歳) posted by (C)ヒゲジジイ