2009年05月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:20〜29歳の男性
【 地 域 】:関東地方
【 具体的なご職業 】:●●医科大学医学部学生
【 お問い合せ内容 】:
はじめてメールを差し上げます。●●医科大学医学部4年生の◎◎と申します。
明日から病棟実習が始まります。その直前に、ネットサーフィンをしていたら村田先生のブログに行きつき、良縁だと思いましたので、僭越ながらメールを差し上げます。
私は「学問の根幹には哲学がある」という視点で、中学生時代より研究を重ねています。何も知らなかった当時の私にとっての愛読書は、池田晶子「14歳からの哲学」(トランスビュー社)でした。
現在では、知識も人並みにはついてきましたし、金銭的自由度やフットワークの自由度も上がったため、いろいろな場所で「哲学とは、科学とは何か」をテーマに研鑽を積んでいます。
経験上ぴったりきていたのが、どちらかというと東洋サイドの哲学でした。現在最も興味を持っているのは、日本修験道の哲学で、地理的な近さもあって日光修験道にお世話になっています。
村田先生のブログを貫く批判精神は、近代哲学に影響されたものであると同時に、それを受容した長州藩の反骨精神にあるのではないか? と拝察いたしました。
私は西洋医学を習っていますが、西洋医学を陰で支えた「批判精神に基づく哲学」とはなんだろう? ということを、常々考えていました。先生のブログが、大いに示唆に富むものでした。
だとするなら、現代の西洋医学をさらに批判し、臨床に新たな価値観を提言するにはどうすればよいのだろう? それを日本から発信する根拠は何だろう? ということを、先生とご一緒に考えてみたく存じました。
先生にとって、哲学とは何か(構造主義などのテーマ性にかかわらず)、哲学は何のためにあるのかを、もう少し詳しく教えてください。
よろしくお願いいたします。
2010年05月16日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
残念ながら、数十年前ならともかく、この歳になると哲学とは何か、哲学は何のためにあるのか? など、正直馬鹿バカしくて考える気にもりません。
せっかくですから敢えて云うなら、哲学というものは「生きることの意義を見つけるため」および「死の恐怖を少しでも克服するため」にあるのだろうと思います。
どうせ地球上に生息する人間なんて、哲学や思想方面で相当な知識人や偉人と言われる人でも、ポール・ジョンソン著『インテレクチュアルズ』や『ピカソなんかぶっとばせ』に書かれているように、猫よりも劣る動物なのかもしれません(苦笑。
明日から病棟実習ということですが、救急医療はともかく、頑固な慢性疾患はさすがの西洋医学でも、あまりに限界が多過ぎることに落胆する日々が続くかもしれませんし、体力的にも大変な日々が待っているのではないでしょうか?
ともあれ、こちらはそのような哲学的問題を考える暇があったら、日々の仕事の疲れを取るために休養を取るか、あるいはお迎えが来るまで読み残した本を少しでも読破しておきたいので、貴方のご希望には添えることができません。
若いころは夢と希望があってよいものですが、過ぎ去ってみれば人生というのはアッという間で終わります(苦笑。
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2012年05月16日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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