2017年05月15日

肺癌と間質性肺炎の漢方サポートを受けるには

2009年05月15日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年05月15日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:60〜69歳の男性
【 地 域 】:北陸地方
【 お問い合せ内容 】:初めまして。
 いつもブログを拝読させていただき、ありがとうございます。
 漢方を長年愛用している者です。

 昨年の冬に肺癌、間質性肺炎が判明し、抗がん剤と漢方サポートでなんとか本日まで生きています。先月胸水があったため、現在は分消湯と六味丸を飲んでいます。

 漢方サポートの補剤として、最近までは補中益気湯も飲んでいましたが、柴胡は間質性肺炎にはあまり良くないかなと考えるようになり、半夏白朮天麻湯か清暑益気湯に変更したいと思います。半夏白朮天麻湯の半夏白朮は利水には良いかと思いますが、清暑益気湯の麦門冬、五味子は呼吸を楽にしてくれるような気もして、どちらにすべきか迷います。

 村田様からアドバイスをいただけると幸いです。

2009年05月15日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年05月15日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 メールでアドバイスできることは、微妙な疾患だけに、残念ながらほとんど不可能です。

 寒熱虚実のほとんどを推測することすらできないですし、かといってそのために更に詳細な報告を頂いたところで、こちらにも仕事が多過ぎて、メール相談だけに時間を費やすこともできません。

 ですから、いつも同じお返事になってしまうのですが、お近くの専門家とご相談下さい、としかお答えしようがありません。

 わずかに言えることは、補気建中湯であれば、麦門冬が含まれ肺にも効果的ですが、黄芩が含まれますので、黄芩に対する不安を持たれれば、これも使用できないことになりますので、やはり的確なアドバイスはまったく不可能です。

 取り急ぎ、お返事まで。

2011年05月15日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年05月15日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 ご返信、ありがとうございました。
 メールで個人へのアドバイスは難しい旨、承知いたしました。
 たいへん失礼しました。

 一般的な質問をさせていただいてもよろしいでしょうか。
 90年代、小柴胡湯とインターフェロンの併用で間質性肺炎になった人がいたというニュースがありました。私はずっと柴胡が原因かなと思っていましたが、村田様は柴胡ではなく、黄芩が原因ではないかとお考えでしょうか。

 後学のため教えていただけると幸いです。

2011年05月15日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年05月15日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 黄芩は、まれに肝機能検査数値を上昇させるという問題があるようですが、小柴胡湯自体が間質肺炎を誘発したという説も、確実な根拠があるのかどうか、いまだに疑っている専門家も多く、あったとしても確率的に超マレだと思われます。
 ツムラ漢方以外の製品ではほとんど問題が生じた例がなかったので、製剤を疑う専門家もいたくらいです。

 なお、黄芩には、抗がん作用や抗がん剤の副作用軽減作用を指摘する報道もあります。

http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/885f9853aad5b09bf0bf23fc215dedcc

 小柴胡湯などの間質性肺炎の原因を黄芩とする説もあります。
以下のサイトで、そのことが指摘されています。

http://ww7.tiki.ne.jp/~onshin/zakki15.htm

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2015年5月16日の茶トラのトラちゃん(1歳半)
2015年5月16日の茶トラのトラちゃん(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 22:40| 山口 ☁| 肺癌(ステージ4および脳転移や骨転移も含む) | 更新情報をチェックする