2017年04月16日

薏苡仁(ヨクイニン)の保湿効果はどこから来るのか

2010年04月16日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月16日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 ハト麦を原料とする薏苡仁(ヨクイニン)の中医学的効能は多岐にわたる。

 性味は、甘・淡(淡くて無味)・微寒
 帰経は、脾・胃・肺
 効能としては、清利湿熱・祛湿除痺・排膿消腫・健脾止瀉など、ほんとうに多岐にわたるが、忘れてはらなないのは滋補脾陰の効能である!

(抗がん作用も指摘する専門書があるが、ここでは別問題なので省略。)

 この滋補脾陰の作用あるがゆえに、利湿作用がありながらも、肌を適度に保湿することによって、しばしば女性達から「肌がスベスベするようになった」と喜ばれるゆえんであろう。

 美容方面では、あまりにも有名で、どこでも販売されているものではあるが、品質と含有量に注意しなければ、思うほどの効果が得られないこともある。

 品質問題ばかりではなく、上述のように理論的には薏苡仁による保湿作用は脾陰が虧損傾向にある体質者に有効性を発揮しやすいものとはいえ、適度に湿熱を除去する作用や排膿消腫の効能もあることから、消風散証との関連性も研究に値するように思えてならない昨今である。

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2010年04月16日の茶トラのボクチン(5歳半)
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