2010年01月27日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
アトピーに合併する頑固なやや濃い目の滲出液が止まらず、消風散でさえ、一時的な効果に終わり、猪苓湯は逆に硬直した肌を和らげる効果はあるものの、これでは滲出液は止まらない。
そこで薬剤師でもあるご自身の判断もあって、以前から利用されていた知柏地黄丸製剤を高濃度にしてみたところ、ピタリと滲出液が止まった。
現時点では高濃度の知柏地黄丸製剤+猪苓湯に、熱性炎症を感じるときのみ、適宜、黄連解毒湯を頓服的に使用されている。
中医学的に説明すれば、すべて後知恵になるので省略するが、ちょうど以前、このブログで紹介した
2015年02月07日 超頑固な滲出性中耳炎に、除湿とは真逆の麦門冬湯と「主水の腎」を賦活する六味丸の併用で即治した稀有な例
にやや類似しているので、もしかすると、同業者にも些かの参考にでもなるかもしれないと思い、敢えてブログに書いてみた。
但し、フィットしない体質と病状に間違って使用されれば、まったく逆効果になり、滲出液の漏出を悪化させるので、安易に真似できない特殊なケースである。
1日1回、今日も応援のクリックをお願いします⇒
2010年01月27日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:アトピー
【関連する記事】
- 梅雨時期に、得体の知れない湿疹が
- 2年前から続く上瞼の湿疹
- 数年前に永久削除したはずの『アトピー漢方専門ブログ』が、まるで幽霊ブログよろしく..
- アトピー性皮膚炎の状況変化による漢方薬微調整のご質問
- 火神派(扶陽派、温陽派)という一派を妄信することの弊害
- 他の疾患とは異なり、アトピーはデリケートで季節変化を生じやすいので、頻繁に通える..
- 頑固なアトピー性皮膚炎の漢方治療は頻繁に通えるところへ
- 舌証はまったくアテにならない時もあるとはいえ
- アトピー性皮膚炎、春の再発
- 隠れ花粉症とも言われる花粉症皮膚炎には
- アトピー性皮膚炎で、関西から10日毎に通えそうにない人なので、研究熱心な漢方薬局..
- 残念ながらお断りせざるを得ない典型的なお問合せの事例
- 重症のアトピーが一定の効果を得て、1年以上経ったところで、やや足踏み状態を励ます..
- アトピー性皮膚炎は非常に敏感なので、通っている漢方薬局をどこまで信頼できるか?
- 薏苡仁(ヨクイニン)の保湿効果はどこから来るのか
- アトピー専門のHPとブログを合計2つ、全面削除した理由
- アトピー性皮膚炎に薏苡仁(よくいにん)が有効に作用しやすいタイプは
- アトピー性皮膚炎に対する猪苓湯の利用価値
- アトピーはとても敏感なので、いつも書いているように、頻繁に通える専門家を見付ける..
- 毎年恒例の行事、年末年始の食い過ぎで、アトピーが少しだけ再燃した人もいたが・・・..