
2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』 は、まったく現在に至るまで古びることがないと思う。
平成元年の『漢方の臨床』誌・東亜医学協会創立50周年記念特集号で発表し、その全文がさらに、漢方医薬新聞の昭和64年1月号(平成元年)にも「平成元年の提言」として全文が転載されている。
「漢方医学が中医学よりもはるかに優れている」という大それた妄言を吐く暇があったら、上記の拙論を一度読んでみるべきだろう。
以下、その重要なほんの一部だけを引用する。
語彙の豊富さと思考能力や創造力にはおおかた比例関係があると考えられるが、東洞以来、日本漢方からは観念用語を蔑視する風潮は抜け切れず、そのために体験的な勘を養う体得漢方を是として来たようだ。
こういう風潮は古来からの日本人の国民性に大変馴染みやすいものであった。この点は各種の日本人論も参考になると思うが、これらの日本的怠慢は医学薬学という常に発展すべき分野においては、大変な障害とならざるを得ない。
「虚実」の解釈にあるような、あいまいでかなり好い加減な言語と言語感覚しか持たない日本漢方の将来は暗い。
原始医学のままの『傷寒論』『金匱要略』をいくら深く読み込んだところで、その限界は永久に突き破ることは不可能と考えられる。
『傷寒論』『金匱要略』以後の中国で発達し続けた展開をもっと学ぶ必要があるのではないか。
たとえ複雑に理論が錯綜しようとも、豊富な言語により、より科学的で且つ論理的に展開され体系化されて来た中医学の在り方に学ぶべきところは多い。
その他の関連拙論
※日本漢方の問題点━中医漢方薬学に目覚めるまで
※中医学と漢方医学
※中医学と西洋医学━中西医結合への道
※漢方医学発展への道 (中医学と日本漢方)
※これからの「中医漢方薬学」
※中医漢方薬学の理念
など、平成元年より数年間に各専門誌に発表した拙論はその他にも多数あり。
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2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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