2016年10月12日のシロちゃん(メス3歳) posted by (C)ボクチンの母
ずいぶんと前に関西から、ご家族の医師がお嬢さんを連れて来られたことがあったが、その後、折々に、やや特殊な漢方製剤を通信販売で、長い間、お送りしていた。
そのお嬢さん(といっても今では中年おばさんではある)が、顔が火照ることが長年続いていたそうで、当方のブログ
2014年07月17日 清上防風湯で「酒さ」に超即効を得たが・・・
を参考にして、清上防風湯を入手して使ってみたところ、かなり即効的に熱感に伴う顔の火照りが取れたそうである。
いつもの漢方製剤を電話注文される折に、そのような嬉しい報告をされていた。
「酒さ」が、清上防風湯だけで改善できれば、これほど安上がりなことはないので、もしかしたら日本全国の「酒さ」で悩む一部の人には、このようなありきたりな方剤で改善できる人も多いのかもしれない。
問題の多い十味敗毒湯に比べれば、清上防風湯のほうが確率は高いのだろうが、当然、全員に適応するはずもないので、試すとしたら、必ず地元の漢方薬局で相談して、適不適を判断してもらうべきである。
これを使って効かなかったとか、胃がおかしくなったとか、こちらに苦情を持ち込まれても、お門違いである。
このような親切なブログを書いても、日本全国には救いようのないクレーマーが多いので、くわばら、くわばらである。
どうせそのようなクレーマー連中には、因果応報の報いが待っているだけだろう。
配合成分上、胃弱の人には時に胃障害をもたらずし、必ず実熱証を伴っていなければならないなど、適応条件は直接専門家に相談して確認しておくべきである。
ちなみに、村田漢方堂薬局に、各地から来られて直接相談を受ける「酒さ」の人達で、清上防風湯証を呈している人は、それほど多いわけではない。
頑固にもっと複雑化した病態の人ばかりが目立つのだが、現在、当方の漢方薬で治りつつある多くの人も、もしもご希望であれば、清上防風湯だけで比較テストをしてみるのも、学問的にも臨床的にも、とても興味深いことである。
清上防風湯だけで治れば、これほど安上がりなことはないからである。
但し、せっかく治りかけているときに、余計な実験をすると、再発する危険性も否定できないので、現在、治りかけている人にまで、学問的臨床的興味だけで、比較実験を勧誘するのは問題なしとしないので、現実的にはやや躊躇がある。
ともあれ、各地どこでも購入できるはずであるが、これもメーカー間で、製品の優劣があるのは止むを得ないので、必ず専門の漢方薬局で相談してみることである。
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2011年10月14日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
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