2011年9月24日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
釣藤散の主薬である釣藤鈎は、とてもデリケートで加熱し過ぎると、効果が激減するので、各社で効能の優劣が最も激しい方剤の一つである。
煎じ薬ともなればなおさらで、釣藤鈎だけは他薬が煎じ上がる寸前に入れるなどの工夫がなければ、エキス剤よりも効果が激減することを覚悟しておくべきだろう。
煎じ薬は、絶対的にエキス製剤よりも効果が遥かに上だと喧伝されているようだが、とんでもない!
釣藤散をぐらグラと長い時間煎じていたら、優良メーカーの釣藤散エキス製剤よりもはるかに効果が劣る現実を知らない人は、専門家ではあり得ない。
ともあれ、本題であるが、釣藤散を長年愛用する愚妻が、日頃愛用するメーカーと同じ配合比率で同じ濃度の某社のエキス製剤を服用する機会があり、これに切り替えてしばらく続けていると、不眠傾向が再発し、胃腸の調子も落ちて来たので、使えたものではないと言って実験を中止した。
エキス製剤の選別には細心の注意が必要である。
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2012年9月24日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
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