2011年8月22日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
お盆にお坊さんから聞いた話に、出産から発見された門脈付近に取り付いているために手術不能の肝臓癌で、抗癌剤をしなければ余命2年と宣告された女性。
抗癌剤の激しい副作用を嫌ってか、それを断固拒否して、その後十数年、元気で過ごされていたが、昨年お亡くなりになったという。
余命2年というのは、もしかして抗癌剤治療を行った場合の話だったのかも、と皮肉りたくなる話である。
というのも数ヶ月前、村田漢方堂薬局では、13cmの肝臓癌に肺転移が多数の状況下、抗癌剤が効かなければ余命3〜4ケ月と診断され、内服の抗癌剤投与を受けたところ、副作用があまりにも激しく、中止せざるを得なかった40代の女性から相談を受けた。
あまりにも激しかった抗癌剤の副作用も相俟って、食欲不振で衰弱し、発熱が続いているのに、遠路はるばる突然相談に来られたのだが、幸運にも多種類の漢方薬類が文字通り劇的に効を奏し、9日後には熱も下がって食欲が激増し、数十日後にはまったくの無症状となり、まるで元の健康体に戻ったようだと喜ばれていた。
短期間で腫瘍マーカーも一ケタ下がるほどの効果が出て、このまま行けばかなりなレベルまで改善できるのではないかと喜んでいたところへ、主治医は何を血迷ったか、二度と使えないはずの同じ抗癌剤を再投与されたため、激しい倦怠感とともに再び高熱を発し、一気に肺の転移巣ば爆発的に増殖し、さらには急激に腹水を発してしまい、短期間でお亡くなりになってしまった。
真逆のケースでは、成人には比較的珍しい腹腔内の横紋筋肉腫で、2度の手術で取り切れず、小腸にメスが入っている上、リンパ節転移なども残っている。
抗癌剤治療を受けたところ、激しい副作用に耐えられず、このまま受けていたら抗癌剤死の不安が頭をよぎって継続を拒否したところ、抗癌剤を受けないならもう来なくてもよいという残酷な主治医。
それゆえ、地元で十全大補湯や半枝蓮湯など3種類の漢方薬類を続けていたが、1日9回続く水様性下痢も、体力的改善もまったく得られないので、遠路はるばる村田漢方堂薬局に相談に来られた。
激しい水様性下痢を改善するために高濃度の胃苓湯を主体に、癌サポートに実績のある製品類を併用してもらったところ、次第に下痢も改善し、体力も持ち治して、半年後には海外旅行にも行けるほどになった。
その後、3年近く、諸検査は1年から半年に1回しか受けないのだが、直近の検査でも、左右のリンパ節転移らしきものがそれぞれ1個づつみられるものの、まったく進行の気配がないまま安定しているので、一生涯、漢方薬類を常用するつもりで、無症状でまったく元気な日々を過ごされている。
固形癌に対する抗癌剤は、皆とは言わないが、一歩間違えば激しい副作用とともに縮命にしか働かないで、毒性をフルに発揮するばかりのことも多いので、主治医の言いなりになる前に、セカンドオピニオンなどを受けるに越したことはないだろう。
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2011年8月22日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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