2009年7月10日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
脊柱管狭窄症にも軽症から重症までさまざまとはいえ、漢方薬治療はとても有効な手段であるだろう。
先日も、数年ぶりに症状が再発したといって、漢方薬を求めて来られた70歳前後の男性は、3年前にも、顔面から頭部にかけた帯状疱疹後神経痛が病院で治らないので、村田漢方堂薬局の体質にフィットした漢方薬を続けることで疼痛が軽減している最中に、その帯状疱疹後神経痛とは別に、梅雨前から脊柱管狭窄症の症状が出てきたので、そちらの方の漢方薬も出してほしいといわれ、その時はは疎経活血湯エキス製剤2ヶ月の服用で一旦は治っていた。
帯状疱疹後神経痛の方も五苓散を主体にした配合1年以上続けて根治し、それっきり音沙汰がなくなっていた人だが、3年ぶりに来訪された理由が、今回も梅雨時になって脊柱管狭窄症の症状が出て、病院治療では何の効果もないという。
医師からは、腰を屈めて歩くように言われているのには、実に驚きではあるが、主治医による同様にアドバイスを忠実に守ったために、腰が曲がったままになった女性もいる。
それはさておき、前回は疎経活血湯エキス製剤2ヶ月でいったんは治っているので、今回も同じ方剤を飲んでもらうことになった。
同じ脊柱管狭窄症でも、やや重症な人達は、疎経活血湯類だけでは心もとないことも多く、他方剤を主体に運用すべきケースも多いとはいえ、関西のやや高齢の女性は、病院治療では治らないばかりか、杖を突いて腰を屈めて歩くように指示され、それを忠実に守っていたら曲げた腰が戻らなくなってしまった。
そこで漢方薬は疎経活血湯に特殊な腎虚を強力にサポートする製剤と抗鬱作用のある高貴薬などを併用してもらうことで、疼痛をはじめ痺れなど諸症状を緩和でき、一年以上継続することで、かなりな改善を得ている。
同様に同じ関西の女性は、もっと多種類を必要としているが、十分に一定の効果を得ている。
そのほかにも、地元では疎経活血湯製剤+雲南田七など、様々な併用中草薬類や漢方製剤などの併用ばかりでなく、疎経活血湯単独でも、良好な経過を維持できている人達が多い。
いずれにせよ、脊柱管狭窄症と診断されながらも、病院治療で治らない人達に適応する主方剤は、昨今は不思議と疎経活血湯が主体になっている。
しかしながら、脊柱管狭窄症と診断されているからといって、病名治療的に疎経活血湯証だと決めつけてはならない。
このような記事をかくと、必ず素人さんたちが記事を鵜呑みにしてシロウト療法をはじめ、効かなかったと文句を言ってくる人があるが、必ず専門家に相談すべき話で、勝手なシロウト療法を試みる人達は当然、自己責任の問題である。
必ず地元近辺の漢方薬局で相談して、体質と病状に応じた適切な漢方薬をアドバイスしてもらって、そこで面倒を見てもらうべきである。
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