
2009年6月30日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
手術不能の進行癌や転移癌の人達が、病院治療における抗癌剤の副作用が激しく、自覚的な体調不良のみならず、白血球や血小板などの激減により抗癌剤投与を断念され、疲労困憊の状態から抜け出すべく、少しでも元気を回復したいと漢方相談に訪れる人も数十年来、決して珍しいことではない。
そのような状態でも、漢方薬を利用されることで、しばしば即効的に元気と食欲を回復することも珍しくないが、それをよいことに主治医が再度、同じ抗癌剤を投与される根拠はどこにあるのだろうか?!
中には劇的に回復して、病感をまったく忘れるほどにまで回復して、腫瘍マーカーまで好転することもしばしばである。
ところが、再度、同じ抗癌剤を投与されることで、急転直下悪化して、早い時には一ヶ月、遅くとも三ヶ月くらいで急転直下、他界される。
その例外は、一人たりとも思い出せない。
副作用が激しいために一度中断された抗癌剤を、元気が回復したからといって、再度、同じ抗癌剤を投与されることで、根治された人に遭遇したことはないし、むしろほぼ全員、1〜3ヶ月で他界されている。
といっても、当時の診断では、抗癌剤が効かなければ予後は数ヶ月と診断されていたケースが多いのだが・・・。
とても皮肉なことに、効かないばかりか激しい副作用で中断せざるを得なかった抗癌剤を、元気が回復したと同時に、再度投与されることで、予後の診断よりも、漢方薬だけで元気なっていた期間だけ寿命が延びていた計算になる。
もしも、二度目の抗癌剤投与がなければ、しばらくの間は、体力を回復して、無症状とは行かないまでも、ほどほど元気で食欲も回復した状態が少なくとも一定期間続く可能性が見えていただけに、どれだけ延命できていたことか、計り知れないはずである。
それなのに、元気を回復したからと言って、激しい副作用のために継続を断念したはずのものを、再度投与される根拠はどこにあるのだろうか?!
同様のケースに毎年のように遭遇するにつけ、どうみても残酷な仕打ちのようにしか思えてならない。
中には、副作用にのたうち回りながらも、ほとんど最期まで抗癌剤を続けられた人もいる。
余命数ヶ月と診断されていたにしても、せっかく漢方薬類によって元気を回復していたのに、再度の抗癌剤投与によって、急転直下、劇的に悪化して他界されたのだから、これらはいずれも、抗癌剤死といっても過言ではないだろうっ!
1日1回、今日も応援のクリックをお願いします⇒


2009年6月30日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:抗癌剤
【関連する記事】
- ときには標準治療の抗癌剤が寿命を縮めるかもしれない
- 昨今の難問中の難問、分子標的薬による激しい副作用が耐え難いので、中止したいという..
- 抗癌剤による心毒性に対して漢方薬や中薬類がサポートできるかもしれないこと
- 短い余命を宣告しながら、副作用の激しい抗癌剤を投与される医療は、患者さんたちにと..
- 最期まで抗がん剤治療に苦しめられた身内の実例によるトラウマ
- 末期癌における余命宣告の不思議
- イレッサの副作用に懲りて、次の選択肢、オプジーボの投与を拒否される困った患者さん..
- 抗癌剤の副作用に耐えられなくなって拒否した人達の主治医の反応はさまざま
- 分子標的薬による重度の皮疹や肝機能・腎機能障害の副作用に対する漢方薬は
- 抗癌剤の副作用問題は、患者も賢くないと、医師任せでは危険なときがある
- 余命を告げられながらも抗癌剤投与を受けたために・・・
- 抗癌剤を途中で拒否した人たち
- 抗癌剤の激しい副作用を漢方薬類によって軽減できるときと、できないとき
- 抗癌剤のやめどき
- どっちもどっち
- 世間では、抗癌剤の副作用による口内炎に半夏瀉心湯が有効といわれるが
- 2度の手術で取り切れなかった癌細胞が、4年後の検査で
- 高齢者への抗がん剤治療、国が大規模調査を検討というが
- 抗癌剤の副作用の軽減にも役立つ漢方薬や中草薬類
- フランス便り:フランスでは副作用事故のため、ドセタキセル(タキソテール)の投与を..