2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
患者さんの問題ではなく、漢方薬を投与する医師の問題である。
そんな考えでは、まるでシロウトさんと同列であろう。
某大学病院で、某皮膚疾患で受診したところ、某漢方薬1種類が約1ヶ月分まとめて投与されたという。
その患者さんが、どのくらいで効果がありますか?と質問したところ、1ヶ月くらいは服用しないと効果が見えない、という返事だったとのこと。
なんだか漢方薬を馬鹿にした話しで、フィットした漢方薬が出されていたら、早くて数日以内、超即効では1日以内、遅くとも10日以内には有効か無効かが、しっかり判明するものである。
こうやって書くと、どうしても大きな勘違いをされる人が多いが、効くのと治るのとは、大違い!
短期間で効果があっても、まだまだ足らない方剤があることが多い。
1〜2方剤では、効果が不十分であることは再々で、実際に9割以上の安定した状態に改善するには、まだまだ方剤を追加したり入れ替えたり、様々な微調整が必要になることが多いのは、各種皮膚疾患の特徴である。
とはいえ、一定の効果が出るまでの期間というのは、30日もかかることはあり得ず、もしも10日以内に判然とした効果が見えない場合は、方剤がフィットしてないか、まだまだ足らない方剤があるなど、いずれかの問題である。
しょっぱなから30日分、同じ方剤を投与された場合、もしもその方剤がぜんぜんフィットしてない場合は、新たな方剤を考えてもらうのに、1ヶ月も無駄な時間を過ごさなければならなくなる。
こんなことが、現実の医療機関で横行しているのだから、信じられない愚行としか思えない。
極めて敏感な各種の皮膚疾患においては、30日分が出されてもよいのは、しっかりフィットした配合が判明して以後のことであるべきで、ハナから決してやるべきではないはずである。
しかしながら、皮膚疾患には往々にして季節変化や、女性の場合は、生理や排卵日以前と以後の体調変化に関連した問題 ⇒ 2016年03月14日 男性とは異なって、女性の各種皮膚疾患で注意が必要なこと など、注意すべき点が多いので、常に臨機応変の配合変化を行う前提もなく、上記のような安易な漢方薬の運用では、容易に治るはずもないのである。
蛇足ながら、このようなことから、各種皮膚疾患の漢方相談というのは、他の疾患とは異なって、半数以上のケースでは大変な手間と時間を費やすことになるので、皮膚疾患の相談者が多ければ多いほど、他の重大な疾患の漢方相談に費やすべき貴重な時間的な影響が大きいので、重症者以外はなるべくお断りするようにしている。
このようなことから、上記のような乱暴な投与方法を取る医師たちには、多少とも同情を禁じえない部分が無い訳ではない(苦笑。
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2011年03月17日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
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