2009年03月14日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
男女共に共通して、各種皮膚疾患においては、季節変化の影響には注意が必要なことは当然である。
ところが女性の皮膚疾患では季節変化による問題だけでない。
しっかり効果が出て来たからといっても、油断できない女性特有の問題がある。
それはアトピー性皮膚炎だけでなく、酒皶(しゅさ)や脂漏性皮膚炎などでも同様である。
体質によっては、生理後から排卵日までの低温期と、排卵日以降から生理前までの高温期までの問題である。
過去にも、アトピー性皮膚炎で、高温期には強力な清熱剤と活血化瘀薬や滋陰利水薬などが必要であっても、低温期には絶対に清熱剤はご法度という時期が続いた女性があった。
かといって、高温期に強力な清熱剤がなければ、酒皶様の皮膚炎が強烈に悪化するのだが、低温期にはむしろ逆効果となる現象が一年以上続いたが、一年を経過するうちに、症状が次第に安定して、清熱剤はまったく必要なくなって、その半年後には社会復帰が可能なまでに改善できた例。
もっと極端な例では、村田漢方堂薬局で受けた相談の中でも、最も重症のアトピーの女性は、生理期間中には極端に冷えるので、その生理期間中と低温期と高温期の三通りの配合変化が必要であり、それが数年続くことで、ようやく安定的な状態に推移していったものの、見かけ上は9割以上の安定状態が続くものの、二度と再発は御免だと予防的に各種漢方薬類を臨機応変に使い分けている。
このことは、重症のアトピー性皮膚炎よりも、はるかに幸せな筈の女性に多い「酒皶(しゅさ)」のケースも、多かれ少なかれ同様で、生理中と低温期、高温期の配合変化を必要とする人は、女性の半数近くにのぼるので、その点は注意が必要である。
上記のことは、こちらが男性だからという訳でもないだろうが、この仕事を何十年やっていても、ついうっかり忘れていることがあるので、現在、村田漢方堂薬局に通って来られている女性達は、高温期と低温期によって、漢方薬の反応が異なるように思われる場合は、必ずそのことを申告して欲しい。
厳密に言えば、これは各種皮膚疾患のみならず、女性の疾患のほとんどすべてで、多かれ少なかれ、注意が必要なことであろう。
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2011年03月14日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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