2009年03月06日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
同じ高度異形成であっても、円錐切除後に再発し、さらにレザー照射後にも再発し、既に癌化している可能性を指摘されていたので、10日毎に通われて2回目の相談時に配合方剤を補強した。
明らかにこれがよかったようで、精密検査によって、1ヵ月半で軽度異形成に格落ちできた。
完全な正常細胞になるまで油断は禁物だが、過去の実績から考えるに、高度異形成においては、上記のように方剤を十分に補強した人全員著効を得ているが、やや高価になるのが難点。
だから、比較的若い人が多い病変だけに、経費的な問題により、どうしても一部を省略せざるを得ないケースが多々みられる。
過去、おそらく配合を節約したために、1名だけ本物の子宮頸癌に移行してしまった苦い思い出がある。
本物になっても放射線や手術によって、多くは根治するとはいえ、希望に添えなかったことに忸怩たる思いがあった。
症例を多数重ねる毎に、やはりあまり配合を節約しすぎるのはまずいのだが、かなり節約しても良効を得たケースもあるので、微妙なところである。
漢方薬類の効果がまだはっきりしない段階で、念のため円錐切除を奨められた人もあり、実際に受けられることはよいことだろう。
しかしながら、残念なことに円錐切除後も、なおも問題の細胞が深部に残っているケースも時に見られる。
だというのに、配合量を本人自身が自主的にますます省略される人もあるが、漢方に信頼がおけないのか、あるいは経費的な問題なのかもしれない。
ともあれ、今回の例でも確認できたことは、必要な方剤や中草類をしっかり配合したほうが、より効果的なことは当然で、配合を節約しないほうが無難であるが、やはり問題は、比較的若い年齢層の人に多い疾患だけに、経費的な問題が常にネックとなる。
なお、メールで配合内容を教えて欲しいという問い合わせがあるが、体質によって配合方剤や中草薬類が異なるので、そのような安易な質問にはお答えできるはずもない。
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