2009年02月26日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:20〜29歳の女性
【 地 域 】:九州地方
【 お問い合せ内容 】:
初めまして、こんにちは。
いつも先生のブログ拝読しております。
漢方だけでなく、あの世のお話やご時世についてなど大変興味深く勉強になります。
現在の病症と服用中の漢方についてご相談したくメールいたしました。
一昨年より過労で不眠(不眠は現在も)。そのまま体調を壊して去年夏に退職。現在は義姉が病のため介助と家事育児を手伝っております。
病名は酒さ、脂漏性皮膚炎(病院によって診断が違う)。剥脱性口唇炎。1年前からです。
一見赤みは強くありませんが、紙ヤスリで擦られたようなガサガサと痛み。細かいブツブツに色素沈着。
咀嚼など顔を動かしたり、温度変化、また突発的に真っ赤になり目も充血。
初めはニキビということで皮膚科での治療を受けた結果、皮膚が敏感になりどんどん病症も広がって悪化、数件の皮膚科を受診するも、ステロイド等塗り薬で余計に悪化するため何もできないとのこと。
唇も同様でステロイドや紫外線治療も無効。常に皮が剥がれて痛みで笑むことも難しい状態です。
不眠のため精神科にも行きましたが薬の副作用で恐ろしく体調を崩してしまい中止しました。
血液検査では特に何も言われず、過労で体重減少してから生理不順になりピルを服用しています。
県内の漢方薬局に行ったところ、一件目ではスキンケア商品の勧誘が凄まじく断念し、2件目では婦宝当帰膠を3ヶ月飲みましたが効果なく、相談も15分程度でどうしても信用できず辞めてしまいました。
現在は漢方内科で、1日に桂枝茯苓丸と当帰芍薬散の半量ずつを3回、加味帰脾湯を夜1回、十全大補湯を3回、を3ヶ月。
症状に変化なくほてりも強いので相談するのですが、皮膚については詳しくないとのことで、医師と一緒に悩んでいる状態です。
介助と子守りで長時間の外出ができないこともあり、地元で頑張りたいのですがこのまま飲み続けてよいのかわからず。
体質は、痩せていて乾燥肌。突発的に顔や上半身と手が異常にほてり赤くなる。 手足にベチョベチョに汗をかき手足の先が冷える。
寒がりではない。基本37度の微熱。便秘。朝一の尿が濃い。体力なく疲れやすいが、めまいやフラツキは無い。
腕をおろしていると、血管が異様に浮いて手先が真っ赤になる。
睡眠は4時間ほど、日中も眠くない。食後はだるい。舌は自分では表現し難く、よければ写真をお送りしたいです。
お忙しい中申し訳ありません。
先生にアドバイスをいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2009年02月26日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
メール、拝見しましたが、かなり複雑な病態のようです。
漢方薬で治療するには、短期間に配合の微調整を行いながら、複雑な病態をなだめて行く必要がありそうです。
やや専門的に表現すれば、五臓六腑のそれぞれの寒熱虚実が錯雑して、もつれた糸がかなり解きにくい状態になっているようです。
ですから、なるべく頻繁に通える経験の豊富で中医学に詳しい漢方の専門家を見つける必要があると思います。
なお、現在服用されている漢方薬類は、温める性質の漢方薬が多く使われているために、よけいにほてりが強くなっているものと思われます。
いずれにせよ、相当に複雑な病態だと思われますので、漢方薬を考える方も、貴女自身も比較的長期間のたゆまぬ根気と努力が必要になることでしょう。
但し、どんなに複雑な病態でも、中医学理論を駆使すれば、ほとんどの疾患は9割以上の改善を得ることが可能ですが、それには頻繁に通える近くでなければ、
経費的にも根気にしても、長続きしにくいので、地元近辺で評判の良さそうなところを是が非でも見つけることが必要です。
ネットや電話帳などで、丹念に調べてみられるとよいと思います。
取り急ぎ、お返事まで。
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2009年02月26日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
2010年02月26日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
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