2016年02月16日

花粉症に対症療法の小青竜湯に頼っていても体質改善にはなりにくい

2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 花粉症といえば、世間では何とかの一つ覚えみたいに小青竜湯が乱用されているが、心臓疾患があったり、高血圧者や胃腸虚弱者には往々にして不快反応が生じかねない。

 いくら即効があっても、なるべくならこのような漢方薬では作用が強い部類の対症療法は行うべきでないと思っているので、村田漢方堂薬局では絶対に販売しない方剤である。

 小青竜湯でなくとも、多くは藿香正気散や衛益顆粒(玉屏風散)で即効を得るし、胃腸障害や心疾患の持病がある人でも影響することもないし、高血圧の人にも、比較的無難である。

 とはいえ、藿香正気散も比較的対症療法的であるので、アレルギーをなるべく根治させようと考える場合は、衛益顆粒(玉屏風散)が最も好都合である。

 花粉症の対症療法としても、小青竜湯や藿香正気散に負けず劣らず即効性を発揮するもので、根治的に使う場合は、花粉症が治まった後も、六味丸など体質に応じた方剤と併用していれば、根治的に体質を改善することが可能である。

 但し、痒みが激しく伴うタイプでは茵蔯蒿湯を主体にすべき体質や、熱証タイプには辛夷清肺湯が主体でなければ症状が治まらないタイプの花粉症もあるので注意が必要だが、それでも花粉症の多くのタイプに衛益顆粒は高い確率で即効を得るので、このような成分的に穏やで安全な方剤を主体に考えるべきで、作用の激しい小青竜湯のような対症療法の方剤は、村田漢方堂薬局に限り、絶対に飲んでもらうことはない。

 もちろん、素人療法は禁物で、必ず中医学に詳しい漢方薬局などで相談すべきである。
 素人さんのいけないところは、基礎理論をご存じないから、上記の文章くらいでも、大変な誤読をされるので、付き合いきれない。

 だから、上記の記載は初心者の専門家向けである。
(初心者の専門家向けというのも、なんだか言語矛盾を感じないでもないが・・・)

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2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2009年02月16日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月16日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳)
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2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳)
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posted by ヒゲジジイ at 00:19| 山口 ☁| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする