
2009年12月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
昨今、ヒゲジジイ自身が、やや汗かきになって衛益顆粒が適応するようになった。
汗をかいてそのままにしていると、時には急に寒くなって汗がピタリと止まる。
咽喉がむず痒くなって軽度の咳も伴うこともあって、すかさず葛根湯(+板藍茶)を1回服用すれば、すぐに温かくなって、風邪気味の症状が一挙に雲散霧消する。
自身のことを書いてみたが、アレルギー性鼻炎の持病がある人の多くが衛益顆粒で即効を得て、体質改善に常用されている人が多いが、やや風邪気味になるとほとんどの人が上記のヒゲジジイのように、初期には葛根湯証を呈しているので、すかさず葛根湯(+板藍茶)を服用すると治まっている。
変わった例では、やや熱証のアトピー性皮膚炎の人が、村田漢方堂薬局に通うために飛行機を頻繁に利用されているが、冷房にやられて寒くなったときには必ず葛根湯の頓服で即効を得る。
清熱剤を使い過ぎて、却って頭痛が生じた時には葛根湯の頓服で解消する。
同じ人が透明な鼻水の多い急性鼻炎を生じたときは、衛益顆粒の頓服で治まっている。
他のアトピーの人でも、衛益顆粒+独活葛根湯を主体に他方剤の併用が明らかにフィットしている。
止汗的に作用する衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)がフィットする体質の人が、発汗的に作用する葛根湯証を折々に呈する人ばかりでなく、両方剤を常用すべき体質の人すら存在する。
中医学的な高度な応用方法の一つに、衛気虚体質の人が麻黄湯証を呈したときには、麻黄湯加黄蓍を使用すべきであると記載する中医学書があったが、中医学世界は奥深いところがある。
つまり、麻黄湯に黄蓍を加えるのは、日頃の衛気虚によって消耗した汗の原料を加えることによって、麻黄湯による発汗作用を無理なく促進させるのである。
このような使い方によっては黄蓍は汗の原料ともなるとは、いやはや、実に奥深い。
ところが、衛益顆粒+独活葛根湯のような黄蓍を含めて薬味の多い配合ともなると、麻黄の発汗作用をしっかり防御して、表衛を温める作用だけが増強されるのだから、ますます中医学は奥が深いのである(呵呵。
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