2015年11月17日

薬局向けの六君子湯がしっかりフィットしているのに、病院の六君子湯ではまったく効果がないという女性

2009年11月17日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年11月17日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 たまたま、昨日 2015年11月16日 ネットで調べた漢方薬の胃薬はみんな六君子湯?! というブログを書いたその日、ヒゲジジイが漢方メーカーの人と商談している最中に、数十年来の六君子湯の愛用者のご家族が代理で補充購入に来られていた。

 長年の胃弱が村田漢方堂薬局で販売する六君子湯の常用で効果を上げているが、数年前、かかりつけの病院でツムラの六君子湯を処方されたので、それに切り替えたところ、まったく効果が得られなかったという。

 主治医の先生はとても親切なことに、貴女には漢方薬局の漢方の方がよく合っているのだから、病院の漢方を投与するのは止めましょうと言われ、再度、村田漢方堂薬局に戻るようにアドバイスされたそうである。

 その効果の違いは、おそらく配合される白朮と蒼朮の違いであろう。

 薬局向けの六君子湯のほとんどのメーカーは、正しく白朮が使用されているが、ツムラ漢方の六君子湯は蒼朮が使用されている。

 人によっては、この僅か一味の違いで、ここまで効果に雲泥の差が生じることがあるのだから、原料生薬の選定は細心の注意が必要である。

 本来、六君子湯には脾虚脾湿に適応する白朮を使用すべきところを、湿邪の実証に適応する蒼朮で代用するには、やや無理がある。
参考文献: 白朮を蒼朮で代用する杜撰

 以前も、この女性のケースをこのブログで書いた記憶があるが、たまたま昨日のブログと関連する部分もあり、また村田漢方堂薬局では滅多に遭遇しない六君子湯適応者の話でもあるので、再度取り上げた。

 生来、胃弱で少食、痩身で見るからに華奢なお身体の女性だったが、現在はかなりご高齢になって、同年齢の人に比べると、むしろお元気そうになられている。

 ともあれ、村田漢方堂薬局で六君子湯を長期間愛用されている人は、この女性くらいのもので、六君子湯を必要とする胃弱や胃腸疾患の相談を受けることは、不思議なことにかなりマレなのである。

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2009年11月17日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母