2015年11月05日
初期の白内障のご相談とはいえ・・・
2009年11月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の女性
【 職 業 】:会社員(事務系)
【 地 域 】:近畿地方
【 お問い合せ内容 】:
いつもブログ拝見させていただいています。
早速ですが、1年前より極初期の白内障との診断を受け、点眼薬もなく経過観察していましたが、先月1年後の診察でやはり右目だけ初期の後嚢下白内障とのことでした。
右目の違和感は数年前よりあり、コンタクトレンズで矯正しても違和感があります。医師からは場所的に初期でも症状が出るのかもと言われました。ただ点眼薬はでませんでした。
ずっとストレートネックや頚椎症でひどい肩、首こりがあり、浮遊性めまいや胃の不調もあるのでそのせいかと思っていました。
上記の症状が10年くらい続いているため自律神経の乱れや更年期の症状もあり不定愁訴満載です。
肩や首のこりはブロック注射も効果なしでした。
現在は黄連解毒湯と平胃散を服薬していますが、白内障の症状の改善のために杞菊地黄丸はどうかと考えています。
漢方薬局では白内障も老化なので今の処方で様子をみてくださいと言われました。
薬剤師の方は、証は変わらないので最初の見立てを信じて継続して体質改善をすると言われていますので、不調を伝えても処方は変わりません。
ひとつずつでも体調を改善したいのですが、漢方薬を追加して白内障の改善は望めますでしょうか?よろしくお願いします。
2009年11月05日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
杞菊地黄丸は、肝腎陰虚の証候が備わってなければ、効果はありません。
専門家が舌を観察すれば、適不適を判断できます。
但し、杞菊地黄丸は胃症状がある場合は、却って胃の不調が出る場合もありますが、適切な方剤を併用すれば防げます。
いずれにせよ、胃の不調があるようですので、必ず肝腎陰虚の兆候があるかどうかを確かめないと、安易に使用すべきではありません。
ともあれ、
>ずっとストレートネックや頚椎症でひどい肩、首こりがあり、浮遊性めまいや胃の不調もあるのでそのせいかと思っていました。上記の症状が10年くらい続いているため自律神経の乱れや更年期の症状もあり不定愁訴満載です。
こういう症状がある人に、黄連解毒湯と平胃散の配合だけで押し通そうとされる薬剤師を信じろといっても、私なら絶対に信じません!
もっとマシな漢方薬局に変わるべきです。
といっても、それだけの症状があれば、定期的に漢方薬の微調整を繰り返しながら、様々な配合の工夫が必要だろうと思われます。
上記のようなややピンと外れの配合を墨守することなく、臨機応変の配合変化を行ってもらえる融通の利きそうな薬局を見つけて、数年は通うつもりで頑張れば、ほとんどの症状を治すことが可能になると思います。
すくなくとも上記のような漢方薬だけを、いつまで続けるのは大いに疑問ですので、まずは他の漢方薬局に変わるべきだと思います。
取り急ぎ、お返事まで。
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posted by ヒゲジジイ at 19:10| 山口 ☀| 眼科疾患(白内障・緑内障・黄斑変性症・網膜色素変性症など)
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