2015年11月02日

炙甘草湯は即効ばかりとは限らない

2010年10月02日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年10月02日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 中医学的には、炙甘草湯はしばしば不整脈治療に使用されるのは常識だが、なかでも各種原因による(原因不明の場合も多いらしいが)⇒心房細動に対しては、ほとんど基本方剤といっても過言ではないように、張瓏英先生が強調されておられた。

 経験的には、炙甘草湯が効く場合は、かなり即効が出るように思っていた。

 ところが、初期にあまり効果がない人でも、病院治療でも思わしくないので、効果が弱くとも、漢方薬なら安心とて、数年以上の長期間続けている人達が何名かおられる。
 そこで、最近その後の調子を訊ねてみたら、1年近くも続けていると、かなり軽減して、数年経つうちには、ほとんど忘れるようになったという人もおられた。

 中には明らかな効果が得られないので一年くらい続けたところで中止していた人も、数年後、やっぱり飲んでいたときの方が、明らかに減っていたようだと再開された人もおられる。

 いずれの人達も、疲労回復作用という嬉しい附録があるので、不整脈に即効が得られなくとも、そのお陰で長期間続けられる部分もあったようである。

 たしかに、張瓏英先生の諸著作には、炙甘草湯で直ぐに効果が出なくとも、適切な他方剤とともに長期間続けるべきだと書かれていた。
 
 併用方剤としては、諸条件によって五苓散や柴胡剤、生薬製剤二号方や冠元顆粒、あるいは牛黄配合製剤など多岐に亘るが、人によっては単独で即効が得られる場合もある。

 即効がなくとも、各種不整脈で、病院治療でも思わしくない場合には、中医学的に弁証論治すれば、多くは炙甘草湯が適応することが多いので、張瓏英先生のアドバイス通りに、長期的に続ける必要があるよう思われる。

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1989年にウチダ和漢薬同好会で張瓏英先生に別室でお会いした時の記念写真
1989年にウチダ和漢薬同好会で張瓏英先生に別室でお会いした時の記念写真 posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月02日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年10月02日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ